暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第87話:Cyber Space
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遣りながら言うが、ゼロは答えずにゆっくりと立ち上がった。

目を閉じ、戦いの呼吸を取りながらだ。

「ひ……人の………話をぉお…聞いてないわね〜〜……失礼よ!あなた!!いいわぁ!過去を悔やめないように未来を無くしてあげるわぁ!!」

怒り狂うクジャッカーはゼロの動力炉に照準を合わせるとロックオンする。

「死になさぁぁい!!」

ゼロに向けて放たれる追尾レーザー。

しかしゼロは感覚を研ぎ澄ませ、セイバーでレーザーを弾き始めた。

「断片的にしか思い出せん“過去”も予想もつかん“未来”も必要ない。」

「な!!全て弾いた!?」

追尾レーザーは全て弾いたゼロは飛燕脚と空円舞でクジャッカーとの距離を詰める。

「俺に必要なのはただ1つ……“今”のみ!!(そう、戦って戦って、戦うことで感じることの出来る“今”を信じるだけだ…!!)」

セイバーでクジャッカーの脇腹を深く斬り裂き、尾羽のユニットも斬り裂いた。

攻撃手段を失い、深手を負ったクジャッカーは何とか立ち上がるとゼロを睨み付けた。

「死ぬなら道連れよ。このサイバースペースからは帰さないから…………ね〜〜〜っ!!」

クジャッカーの体が光に包まれて消滅すると、サイバースペースがかなりの勢いでデリートされていく。

「サイバースペースそのものをデリートするのか!!」

何とか脱出しようとするが、デリートの速度が速すぎて間に合わない。

「しまった、追い付かれた…仮想ボディが消えていく!!」

デリートに巻き込まれ、ゼロの仮想ボディが消えていく。

そして現実の世界ではコンピューターのメインパネルにも影響が出ていた。

「やべえ!!早くゼロの帰還ルートを確保しねえとゼロのデータがデリートされちまう!!」

「そんな…そんなことはさせない!!助けてみせる。絶対に!!」

「アイリス!!ルナさん!!止めて下さい!危険です!!」

「やかましい!危ねえから離れてろ!!チビ助!!お前もだ!!」

[チビじゃないもん!!でも、分かった!!]

仲間の制止も聞かずにルナとアイリスはゼロの帰還ルートを確保しようとする。

しかし間を置かずにコンピューターが爆発を起こしてルナとアイリスを吹き飛ばす。

「くっ!!アイリス、大丈夫か!?」

「私…よりも…ゼ…ロは…?」

「ゼロ…おい、ゼロ!!」

駆け寄ってゼロを揺するルナだが、ゼロは反応を返さない。

「そん…なぁ…」

ゼロを救えなかったと思ったアイリスは涙を流しながら意識を失った。

【アイリス!!】

[アイリスおねーちゃん!!]

仲間達とソニアがアイリスに駆け寄り、少ししてゼロが意識を取り戻した。

「ゼロ!!」


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