暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第87話:Cyber Space
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
トールが終わるからもう少し耐えてくれ!!』

「あ、ああ…分か…った…」

しかしゼロの意識は途切れ、そのままミル・トラエルと共に落下していく。

『ゼロのアイコンが消えちまった…!!』

『………嫌あーーーーっ!!!』

アイリスの悲痛な叫びが、現実の世界とサイバースペースに響いた。

そしてゼロの意識が闇に沈んだ時、あの夢の言葉が脳裏に響き渡る。

『ゼロ…ワシの最高傑作……』

「(またあんたか…あんたは一体誰なんだ?)」

『倒せ、アイツを!!わしの敵、わしのライバル、わしの生き甲斐…!!』

「(一体何なんだあんたは!?)」

『行け!そして破壊しろ…あいつを!!』

「(うるさい…!!止めろ…!!嫌だ…俺は…俺が俺でなくなるのは…!!)」

激しい頭痛と謎の老人の言葉によってゼロの精神はどんどん弱っていく。

「(もう…駄目なのか…)」

[諦めちゃ駄目だよゼロ]

「(この声は…ソニアか?何故ここに…)」

[サイバースペースで遊んでたら偶然ね。ねえ、ゼロ…ゼロが死んだらアイリスおねーちゃんが泣いちゃうよ?]

「(アイリス………っ!?)」

ゼロは何故か温もりを感じた。

まるで自分を守るように、アイリスが自分を抱き締めていた。

「(これは…)」

[おねーちゃんの意識だよ、おねーちゃんのゼロを想う気持ちをここまで持ってきたんだよ私。]

「(…もうあの頭痛と老人の声もしない…情けないな…また彼女に救われるとは…!!)」

武器にインストールされたウィルスでミル・トラエルを破壊する。

[私はおねーちゃんの意識を戻してくるね!!]

「任せたぞ」

アイリスの意識をソニアに任せてゼロは一気に“バグ”の元に向かう。

そして現実の世界ではソニアが飛び出し、アイリスの意識をボディに戻す。

「あれ…私…」

[ヤッホー、アイリスおねーちゃん]

「あなた、ソニア!?どうしてここに!?」

[暇だったからサイバースペースに遊びに来てたんだ。おねーちゃん、ゼロが復活したよ]

「え?」

モニターを見るとソニアの言う通り、確かにゼロのアイコンは復活していた。

「本当だ。しかも“バグ”の近くにいやがる」

[ゼロにね、届いたんだよおねーちゃんの想い。ミル・トラエルにやられそうになったゼロを助けたのはおねーちゃんなんだよ]

「ソニア……ゼロ…無事に帰って来てね」

アイリスはゼロが無事に帰ってくることを願った。

隣で見ていたルナも真剣な表情でゼロの勝利を祈る。

ミル・トラエルから脱出し、サイバースペースの悪質な“バグ”の元に辿り着いたゼロ。

「俺に訳の分からん“まやかし”を見せてく
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ