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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第85話:Heart
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ゼロはルナから譲り受けたエアフォースの小型戦闘機でレプリフォースの基地を迅速に探し出すことが出来るようになり、レプリフォースの小さい基地を片っ端から潰していく。
基地の主力は主要な基地に異動させられたのか大したレプリロイドもメカニロイドもおらず、この数日でゼロはいくつもの基地を潰した。
「俺が捜しているのは奴も気付いているはずだ。だが、いくら小さい基地を潰したところで奴を動かす理由にはならないか…?」
深い溜め息を吐きながら、ゼロはZセイバー、バスターショット、トリプルロッドを見遣る。
「大分傷んできたな…」
数日間使い続けてダメージが蓄積している武器を見つめてそろそろ例え簡単な物でもメンテナンスをしなければならないだろう。
「何処か落ち着けそうな場所は…あそこにするか…懐かしい場所だが」
そう呟くゼロの視線の先には市街地の中央にある大樹。
「(流石にここは被害はないか…カーネルにとっても大切な場所だからな…)」
この場所に初めて来たのはイレギュラーハンターに配属されて2ヶ月経った頃。
その時はイーグリードとの競い合いもなく、暇をもて余したゼロがシティ・アーベルから少し離れた街に訪れていた。
ゼロは市街地の中央にある大樹に不思議と惹き付けられ、足を運んだ。
落ちてきた葉を弄りながら大樹を見つめていた時、気配を感じて振り返った。
『何だ…先客がいたのか』
これがゼロとカーネルとの出会いであった。
『(軍の…レプリフォースの者……か?)』
カーネルの装備からして最近創設されたレプリロイドのみの軍隊、レプリフォースの者であると判断したゼロ。
『…………』
『?』
カーネルの視線の先が気になり、上を見上げるゼロ。
『雄大な樹だな。私はこの樹が好きなのだ。この街を………人間の文化を大きく包み込むこの樹がな……辛い時や悲しい時、この樹の“大きさ”が私を励ましてくれる……人と自然は“溶け”合える……その為にも決して“心”を失うな………とな』
『心……』
ゼロはかつての時を思い出しながら武器に簡単なメンテナンスを施す。
一度ハンターベースかアイリス達の拠点に戻ることも視野に入れていると、気配に気付いて立ち上がる。
そこにはアーマーの配色が以前と変わっているカーネルの姿があった。
カーネルの殺気を感じてゼロは一瞬だけ表情を歪めたが、すぐに隠す。
「……少し見ない間に真っ黒になったもんだな…」
「けじめ……だ……今から昔の友を送るための…な」
「…考え直すつもりはないんだな?」
「愚問だゼロ」
カーネルの言葉にセイバーの柄を握る手に思わず力が入る。
「…こんな戦いは何の意味もなければ、誰のために
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