第七十四話 于吉、裏で蠢くのことその三
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」
張譲はその于吉にこう話した。
「己の贅を極めればいいけれどね」
「その為には他人がどうなっても構わないと」
「宦官は子孫を残せないんだ」
己の男としての象徴を切り取っているからだ。宦官は子孫を残せない。だからこそだ。彼は己の贅や権勢を追及する方に向かうのである。
特にこの張譲はだ。そうした男だった。だからこそだった。
「それだと己のね」
「贅を極めんとされますか」
「そうだよ。君達が天下を大乱に導いてもね」
「構わないと」
「好きにしたらいいよ。本当にね」
そうしたことにはだ。実際に何の興味も見せない張譲だった。
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