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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第83話:Power
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にキバトドスを睨むが、ダメージが酷すぎて意識が朦朧とする。
そんなルインを庇うように傷付いたバッファリオが立ちはだかる。
「バッファリオ…!?」
「てめー、ルインより弱い癖に盾になろうってのか?」
「彼女はエックスの大切な存在だ。僕を救ってくれた彼のためにも彼女を死なせるわけにはいかない。それに例え弱くても命を懸け、守るものがある」
かつてエックスに救われた恩を返すためにバッファリオはルインの盾となることを決意した。
「そんなもんより、バニラアイスの方がよっぽどマシだぜぇーーーっ!!」
「貴様みたいな男に分かるはずもない」
「(バッファリ……オ……)」
そしてバッファリオはキバトドスに向かっていく。
「(駄目…逃げて…バッファ……)」
ダメージにより意識を保てなくなったルインの意識は闇に落ちた。
一体どれだけの時間が経ったのか、ルインは意識を取り戻す。
「っ!!…私…生きてる…?バッファリオが勝ったの…?」
顔を上げた先には、自分を庇うように背中から巨大な氷柱で貫かれたバッファリオの姿があった。
「あ…ああ…う…」
バッファリオの無惨な姿にルインは目を見開き、目に涙が溜まっていく。
「うわああああ!!!」
ルインの悲痛な叫びが雪原に響き渡るのであった。
そして数十分後にルインは救助され、エックスはルインがキバトドスに敗北し、バッファリオが大破したと言う報告をハンターベースに帰還する途中で聞き、慌ててスノーベースに向かった。
「バッファリオ!!」
凍り漬けになっているバッファリオを見てエックスは愕然となった。
「エックス隊長!!」
「バッファリオ…どうしてこんな状態に…?」
「キバトドスですよ!奴の氷柱が全身に広がってこうなったんですよ!!」
「くっ…」
部下の言葉にエックスは拳を握り締めた。
「そう言えばルインは?」
バッファリオと共にいたルインは今どこにいるのだろうか?
「あそこです」
部下が指差した先にはルインとエイリア、ダブルの姿があった。
「ルイン、体の傷に響くわ。早く中に入って休んだ方が良いわ」
「……………」
エイリアの自分を心配する言葉に対して、ルインの反応はない。
バッファリオの死と、自身の力不足、彼女は様々なことを痛感していた。
「先輩だけでも生き残ったのは奇跡なんデシ。」
「っ…」
ダブルの言葉にようやくルインは反応した。
「………でも仕方ないデシよ……相手が強すぎたんデシ。名だたるハンター達を倒して氷漬けにしてコレクトにするのが好きなくらいなんデシから!!あいつと戦えるのは多分、フルアーマー状態のエックス先輩くら
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