第七十三話 張遼、董卓を探すのことその九
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
に食べるのです」
「皆で食べる」
「皆でなのです?」
「キム達も呼ぶ」
彼等も呼ぶというのだ。
「皆で食べるともっと美味しくなるから」
「恋殿がいつも仰っている様にですね」
「そう。その通り」
だからだというのだ。
「皆も呼ぶ。そうしよう」
「わかりましたのです。ねねもです」
陳宮は満面の笑顔で呂布に対して話した。
「恋殿と、皆と食べるのが大好きなのです」
「恋と?」
「はいなのです」
とりわけだ。彼女と共にいるとだというのだ。
「食べるものが凄く美味しくなるのです」
「そう。それならいい」
呂布は微笑んでだ。陳宮のその言葉を受けた。そうしてだ。
あらためてだ。その彼女に言った。
「恋も嬉しい」
「嬉しいのです?」
「恋、ねね大事」
彼女はだ。呂布にとってはかけがえのない存在になっているというのだ。
「そのねねと一緒にいられるから」
「ねねもです」
それは陳宮もなのだった。
「恋殿の為なら全てを賭けます」
「全てを?」
「ねねの全てをなのです」
こう言うのである。目を輝かせてだ。
「賭けていくのです」
「有り難う。ただ」
「ただ?」
「命は大事にする」
呂布が今話すのはそのことだった。
「それだけは守る」
「命は」
「ねねに何かあったら恋悲しい」
だからだというのである。
「だから。命は大事にする」
「恋殿を悲しませない為に」
「そう。それは守って欲しい」
「わかったのです」
陳宮は呂布のその言葉に頷いた。そうしてであった。
あらためてだ。二人はだった。皆を呼び饅頭を食べるのだった。それは一人で食べるよりもだ。遥かに美味いものであった。
第七十三話 完
2011・4・7
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ