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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第88話
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アンゼリカは苦笑しながら呟いた。
「ハハ、一度アンタに殺られた身としては念の為にゼクトールを呼びたいところだが、生憎”雇い主”からは先月のクロスベルの件のようにこれ以上今後の計画の支障になりかねない”イレギュラー”は起こすなって念押しされているから、ゼクトールを呼ぶつもりはねぇよ。」

「……………………」

「だが、その代わりに我等が団長に加勢させてもらう。」

「団長やったら大概の相手は大丈夫やろうけど、相手がアンタやと話は別や…………もう2度とオレ達から団長は奪わせへんで。」
ルトガーは苦笑しながら何も反論せず黙り込んでいるジークフリードに視線を向けながら答え、レオニダスとゼノは厳しい表情でファーミシルスを睨んだ。
「ふふっ、ファーミったらモテモテね♪要塞にいる女騎士達は2年前に星見の塔でやりあっているし、こっちの方が面白そうだから私も手伝ってあげるわ♪」

「フン、余計な真似を。別に貴女の手は必要ないけど…………猟兵王は私の獲物だから、貴女はそれ以外の有象無象と戦っていなさい。」
前に出て自分に加勢する事を決めたカーリアンにファーミシルスは鼻を鳴らして答え
「――――マーリオン、セオビット!お前達はニーズヘッグの猟兵共を”殲滅”しろ。」

「リウイ様の…………仰せのままに…………!」

「フフ、久しぶりの”本物の戦場”、たっぷりと楽しませてもらうわ!」
リウイに召喚されたマーリオンとセオビットはそれぞれの武装を構え
「貴女達もマーリオンさん達を手伝ってあげて―――ペルル、アムドシアス、フィニリィ!」

「はーい!ここはボク達に任せて!」

「さあ、奏でようではないか!我らの美しき絆を!」

「うふふ、愚かな人間共に見せてあげましょう、”精霊女王”たるこの私の魔力を!」

「お主はファーミシルスとカーリアンに加勢せよ、ディアーネ!」

「クク、確かに黒い甲冑の雑魚共よりも、そこの傭兵共の方が少しは楽しませてもらえそうだな…………!」
更にプリネとリフィアもそれぞれが契約している使い魔達を召喚し、召喚された使い魔達はそれぞれ武装を構えた。


「俺達とリィン達を入り口の前に転移だ、ベテレーネ、エクリア、エヴリーヌ!」

「「はい!」」

「はーい!」
そしてリウイの指示によってペテレーネ達はそれぞれ転移魔術を発動して自分達ごとリウイ達やリィン達を要塞の入り口へと転移した。
「あ…………」

「転移魔術で先を阻んでいた”猟兵王”達を超えて要塞の入り口に…………」

「ふふっ、三人がかりとはいえ、この人数を一瞬で運ぶなんて、さすがはあのメンフィル帝国の魔術のエキスパートの方々ですわね♪」

「クク、まさかの裏技で向こうも呆気にとられた
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