第88話
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ていたよ。サザ―ラント、クロスベルで行われた”結社”による”実験”―――それを阻止すべく様子を伺っていた西風の旅団に、地精の代理人…………」
「要するに今回も同じという訳ですか。動くはずのない”神機”を持ちだして決戦の舞台を用意するという”実験”は。」
ルトガー達と対峙したリィンとセレーネはそれぞれ真剣な表情でルトガー達を見つめ、二人の話を聞いたユウナ達はそれぞれ今までの”実験”を思い返していた。
「そ、そういえば前回も、前々回も…………」
「つまり、破壊工作そのものを目的とした”実験”ではなく…………」
「こうした状況を作って対戦相手に挑ませようとするのが”実験”の主旨という訳ですか。」
「…………―――!(まさかとは思うけど、結社もそうだけど黒の工房は”戦”によって生まれる”負”のエネルギーで、”ラウアールの波”のようなものを再現しようとしているの…………!?)」
クルトとミュゼがそれぞれ推測を口にしている中今までの出来事からある仮説に気づいたゲルドは血相を変えた後信じられない表情でルトガー達を見つめた。
「フフ…………そこまで見抜いていたとは。」
「ま、今回の対戦相手はオレらとこっちの兄ちゃんでな。」
「鉄機隊に死兵ども―――相手にとって不足はない。」
リィン達の推測に対してジークフリード、ゼノ、レオニダスは否定することなく答えた。
「政府とは別口で西風で契約を結ばせてもらった。峡谷での戦いには敗れたがせめて違約金の補填はせねばな。」
(クスクス、そんな悠長なことを言っていられるのも今の内だけどね♪)
ニーズヘッグの猟兵の話を聞いたレンは意味ありげな笑みを浮かべていた。
「てなわけで、お前さん達はお呼びじゃないってわけだ。特等席で見せてやるからま、ゆっくり観戦してるんだな。」
「ざけんなコラ…………」
「そのような世迷言、認められるとでも思うか…………?」
不敵な笑みを浮かべたルトガーの言葉に対してアッシュとユーシスはそれぞれ厳しい表情でルトガー達を睨んだ。
「――――ならばどうする?」
「ま、オレらが万が一、敗れた後なら構わんへんけど。」
「譲れというのは通らぬ話だ。」
「…………文句があるなら、要塞攻略の肩慣らしに相手してやってもいいぜ?」
「っ…………」
「なんて闘気だ…………」
「”王”がいるだけでここまでの力を…………」
ルトガー達西風の旅団の猟兵達がそれぞれさらけ出し始めた黒い闘気にアルティナとアンゼリカ、サラはそれぞれ驚いていた。
「フフ、今回に限って言えば”将”は必須となるだろう。」
「既にここは”戦場”―――戦には”将”が必要ってことや。”紫電”にシュバルツァー、貴族の若様やエレボニア
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