第88話
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
卿か…………皇帝陛下達が知れば驚くと共に、殿下の成長にお喜びになるでしょうね。」
エリゼやセレーネの説明を聞いたサラ達がそれぞれ冷や汗をかいている中我に返ったガイウスは目を丸くし、ユーシスは静かな表情で呟いた後苦笑しながらアルフィンを見つめた。
「教官、状況は全て把握しています。」
「第U分校の一員として―――そして、Z組の一員として教官達に加勢する為にここに来たわ。」
「新しい故郷の危機…………さすがに見過ごせませんから。」
「ま、駄目つってっも勝手に行くだけだけどな。」
「ああ―――約束通り力を貸してもらう。全員、遅れずについてこい!」
「はい…………!」
「了解です…………!」
その後セレーネ達と合流後グラーフ海上要塞に急行したリィン達が要塞に到着すると、ある光景があった。
午前6:50―――
〜グラーフ海上要塞〜
「これって…………」
「…………完全に陥ちたようだな。」
要塞についたリィン達が目にした光景は破壊された戦車の爪痕やあちこちに煙が上がっている要塞、そして要塞にはある紋章と旗が要塞につけられていた。
「”身喰らう蛇”の紋章。そして、もう一つの紋章は…………」
「…………見覚えがあるね。ノーザンブリアの古い紋章だったか。」
「ええ、28年前の異変の時、公国を棄てて逃亡した大公家の旗―――」
「バルムント大公だったか。それをわざわざ使ったという事は…………」
「”北の猟兵”としてではなく、別の存在として今回の出来事を起こしたという事ね。」
「…………エレボニアに帰属した故郷の人々に迷惑はかけたくない―――」
「だが、意地は見せたいって所か。」
「…………本当に…………馬鹿ばかりなんだから。」
「そして彼らがここまで追い詰めた元凶はオズボーン宰相とオズボーン宰相を未だ重用し続けるエレボニア皇帝たるお父様なのでしょうね…………」
リィン達が様々な思いで北の猟兵達について考えている中サラとアルフィンは悲しそうな表情をした。そしてリィン達が要塞を結ぶ橋に視線を向けるとルトガー達が行く手を阻むように陣取っていた。
「…………西風の…………!」
「ふーん…………ニーズヘッグまでいるなんてね。」
「そして噂の”仮面”か…………」
ルトガー達に気づいたアルティナとミリアム、アンゼリカはそれぞれ表情を引き締めた後リィン達と共にルトガー達に近づいてルトガー達と対峙した。
「…………フ…………」
「よう、2日ぶりだな。」
「峡谷方面も結構アツかったやろ?」
「まあ、こちらの方は一足遅かったようだが。」
「…………何となく、来ているんじゃないかと思っ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ