第三章
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「冷気に弱いモンスターなので」
「氷の術ですね」
「それを使って下さい、そして氷の術を浴びせて」
そしてというのだ。
「怯んだ時に弓矢で攻撃し」
「その後で、ですね」
「止めの直接攻撃です」
ハリムが戦士であることを見て言うのだった、それでアミンが術を使うとだった。
他の冒険者達も術を使える者は使い弓矢を使える者が遠距離攻撃を仕掛けた、銃を使う者はいなかったが。
ハリム達戦闘要員が止めを刺して戦闘は終わった、他の戦闘もだった。
少年は的確なハリム達に的確な指示を出した、そして夕刻になるとだった。
休息を言った、ハリムはその彼にあえて言った。
「まだ歩けますけれど」
「いえ、夜になるので」
それでとだ、少年はハリムに答えた。
「ここは進まず」
「それで、ですか」
「すぐ近くに村がありますので」
「村に入ってですか」
「その宿屋で休みましょう」
こう言うのだった。
「夜はそうしてです」
「街や村に入って」
「そうして進んでいきましょう」
野宿はせずにというのだ。
「その予定はもう立てていますので」
「予定に従い」
「そうして進んでいきましょう」
こう言ってだ、少年は一行をブルネイの地図を見つつ近くの村まで案内してだった。そのうえでだった。
宿屋で休んだ、無論そこで食事もした。それで夜にだった。
ハリムはアミンにだ、考える顔で話した。
「なあ、アフード家の末っ子はな」
「随分しっかりしてるな」
「頭がええわ、あのボンのお兄さん三人おるけどな」
「優秀な戦士か」
「ああ、ええ士官でもある」
「そうやねんな」
「まだ若いんで階級は高ないが」
それでもというのだ。
「三人共ええ軍人になる、けどな」
「あのボンはやな」
「見たら武芸の腕はな」
剣を持っているがというのだ。
「才能はない」
「確かに下手やな」
アミンが見てもだった、少年の剣技は全く駄目だった。
だがそれでもだ、アミンも言うのだった。
「けどな」
「それでもやろ」
「自分が言う通りな」
「事前の用意とかな」
「はじめて冒険に出るモンやないな」
「まるで熟練や」
ベテランの冒険者の様だというのだ。
「そこまでわかってる」
「戦術もな」
「あのボンは剣技はあかんでも」
「頭はええな」
「補給とか戦術とかやな」
「そっちが出来る」
そうした人物だというのだ。
「そう見たわ」
「つまり軍師やな」
「職業は戦士やけどな」
それでもというのだ。
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