第一章
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大人になる為に
モハメド=ハリムとアマッド=アミンはこの時ハリムの神託でブルネイに来ていた。ブルネイはこの世界でも繁栄しているが。
その賑わいの中でだ、ハリムはアミンに言った。
「こっちの世界でもここは資源が豊富やからな」
「しかもこっちの世界では天然の良港でもあってな」
「目の前には水産資源も豊富や」
「貿易の中継港でもあってな」
「とにかく恵まれてる」
「それでこの賑わいやな」
「そういうことや、まあ自分も南洋の星のモンやったし」
それでというのだ。
「太平洋を治めててな」
「それで知ってるわ、僕も」
「そやな、しかしな」
ここでだ、ハリムは首を傾げさせてアミンに話した。
「ここでの神託は何か」
「それやな」
「一体何かな」
それがというのだ。
「わからんな」
「そやな」
「まあ一旦な」
ハリムはまた首を傾げさせてアミンに話した。
「ギルドに言ってな」
「冒険者としてやな」
「それで依頼を見て」
冒険者へのそれをというのだ。
「そのうえでな」
「そこに神託があるかどうか」
「見ていこうか」
「そうしよか」
二人でこう話してだった。
まずはブルネイのギルドに入った、そしてそのうえでそこで依頼を見るとハリムはある依頼を見てアミンに言った。
「ああ、アフード家の末っ子か」
「アフード家っていうたら」
「そや、代々戦士をやってる家でな」
「そっちの名門やな」
「今の当主さんは」
ハリムはアミンにさらに話した。
「軍で将軍やってるわ」
「少将やったな」
「それでや」
「その末っ子がか」
「あの家は代々元服の通過儀礼があってな」
「戦士やから冒険でもするんかいな」
アミンは考える顔になってハリムに話した。
「そうなんか」
「そや、ブルネイでは結構有名な話でな」
「それでやな」
「戦士の武芸と兵法を学んで」
そしてというのだ。
「そのうえでな」
「それ通過儀礼の冒険をしてか」
「それでな」
「ようやく元服してか」
「今やと士官学校に入ってな」
そうしてというのだ。
「戦士になるんや」
「そうした家のしきたりか」
「そや、その従者募集か」
「あの家は大きい家やから従者おらんか」
アミンはアフード家についての自分の知識からハリムに問うた。
「そうならんか」
「ああ、それな」
「ちゃうんか」
「あの家は通過儀礼では家の人は使わんでな」
「冒険者を雇ってか」
「手伝わせるんや」
そうしているというのだ。
「戦士の修行でもあり指揮官の修行としてな」
「知らん奴を部下に持っても使いこなす」
「その資質を備える為にもな」
「冒険者を雇ってか」
「そしてや」
そのうえでという
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