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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica36やられたらやり返す!〜Trap of a Revenge〜
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さ、あなた・・・ガリホディンでしょ。ガリホディン・ダムマイアー」
「っ!!」
「気付かないとでも思った? 顔を隠そうが、声、魔法、技、魔力パターンを変えようが、あなたの身のこなしは変わらない。何度あなたと拳を交えたと思ってるわけ? 私は仮にも拳闘の元パラディン。拳闘騎士全員の身のこなしくらいは記憶してる。というか口調も変えなよ、詰めが甘々すぎて驚きだって」
トントンとこめかみを右人差し指で突いて見せる。するとルインは観念したのか、頭部を覆っていた炎だけを解除して、「さすがですね」仮面を外して目出し帽も脱いだ。
「ん。じゃあお話といこうか?」
「いいえ。もうあなたと、あなた方と話すことはありませんよ。投降か死か、その二択だけです。さぁ、選んでください」
――熱衝打・真式――
全身の炎が両手と両足に集束。私がこれまで見てきた炎熱魔法の中でも一、二を争う火力を有してる。脅しとしては効果的だ。私は足元に転がっている拳大の瓦礫をガリホディン目掛けて蹴っ飛ばす。
「猪口才な真似を・・・!」
飛んできた瓦礫を左手で鷲掴んで止めたガリホディンの隙を突き、私は窓から外へと一足飛びで脱出する。背後から「逃しませんよ!」という声と一緒に・・・
――獄火拳――
拳の形をした火炎弾が何発と飛んで来るけど、スキルを全身に付加して着弾前に分解させる。二車線道路を挟んだ向かいの廃屋の屋根へと向かって落下途中、ルシルとアイリの映るモニターへと目をやる。
(ルシルとアイリをユニゾンさせないための攻撃かぁ。向こうも向こうで考えてるな〜)
ルシル単独でも魔導師としてなら強いけど、魔術師になって戦うならアイリとユニゾンしないといけない。そうしないと記憶消失を起こしやすくなるからだ。その辺りの調べはしているというわけだ。
「あ・・・」
ルシルに砲撃が直撃して、彼はビルの屋上に突っ込んだ。原型を留めているのは非殺傷設定だからだと思う。ルシルとアイリを相手にしている仮面持ちにも、ルシル殺害命令が下されているだろうに。ルシルとアイリに縁のある誰かかな・・・。屋上でぐったりしているルシルにアイリが飛びついて、追撃から身を賭して護ろうとしていた。とその時、私が、私たちが待ち望んでいた合図が。
(ルシルとアイリの消滅を確認!)
砲撃着弾とほぼ同時、まるで幻だったかのようにルシルとアイリが光となって消滅した。もうこれで手加減することなく、大隊を潰せることになったわけだ。
「何だ今のは?・・・ルシリオンとアイリが消えた・・・?」
ガリホディンもさっきの様子を視界の端に捉えていたようで、その不思議な光景に疑問を抱いた。
「どういうことか教えてあげる。やられたらやり返す。あなた達が散々利用してきた偽者
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