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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica36やられたらやり返す!〜Trap of a Revenge〜
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ただ、問題はそのタイミングだ。あの2人からの合図が出るまでは私たちは負けてはダメで、むろん勝ってもダメだ。負けた連中が何を仕出かすか判らない。だからルインを速攻で倒すわけにもいかない。
(はぁ、もう・・・! 早く合図が欲しい!)
――炎纏人――
飛行魔法を発動していないから重力に従って落下する中、屋上に立つルインが「いい加減に墜ちたまえ!」と叫びながら全身に炎を纏わせた。遠距離系の攻撃は、私のスキルで無力化されるってことくらいはもう承知のはず。そんなアイツはその炎すべてを両手と両足に集束させていく。
「熱衝打・真式・・・!」
「へえ、そんな魔法も使えるんだ〜」
いい考えだ。アレだけの火力と魔力を受け止められるだけのシールドは張れないし、ご丁寧に物理破壊設定での魔法だ。スキルがなければ私はもう何回も死んでいる。
「(熱の所為で屋上の床が溶け始めてる。アレは受けたらダメだな〜)ホント、あんた勿体無いよ・・・!」
ルインという仮面持ちの正体はもう気付いてる。そっち方面で攻めて、ちょっと時間稼ぎをして見ようか。私が別の建物の屋上へと足が付くかどうかってところで、「燃え尽きよ!」左掌底を繰り出してきた。両足裏にスキル効果を付加して、床の素材をすべて分解。そのまま階下へと降りるつもりだけど、ルインの掌底が顔面直撃コースで迫ってきていた。
「(ああもう、暑いし熱い!)あらよ!」
両腕で顔面をガードしながら宙で上体逸らしをして掌底を避け、階下へと落下。スキル効果を持続発動させたまま1階まで降りようと考えていたけど、頭上からカッと強い光が降り注いできたから、今居る階層の床に大きな穴を開けて、私はその穴から階下に降りずに今居る階の奥へと向かう。
――火龍炮――
次の瞬間、恐ろしいほどの火力を有した砲撃が穴を通過して行った。数mと穴から離れていたのに「あっつい!」顔を背けるほどの熱波が襲ってきた。私は次に起こり得るだろう事を察知して、ガラスのはまっていない窓から外へと脱出。隣のビルの窓へと突っ込んだ直後に、さっきまで居たビル全体が炎に飲まれて、さらにドロドロに融け始めた。
「本気で殺しにかかってきてるな〜」
融け続けるビルの屋上から飛び立つルインを視界に収める。アイツはすぐに私を視認して、私の居るところに突っ込んで来た。40m四方の一室でルインと改めて対峙する。
「なに? 何か言いに来た?」
「あなたの分解スキルは対人には使用できない以上、私に勝つ術は無いはず。ゆえに提案します。大隊に下るか、ここで死ぬか、どちらかを選んでください」
――炎纏人――
全身を炎で覆い、私に熱波と火の粉を浴びせかける。私は「はあ・・・」と大きく溜息を吐いて、ルインをビシッと指差す。
「あの
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