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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica36やられたらやり返す!〜Trap of a Revenge〜
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、バリアの天辺に直撃させる。
「くぅ・・・!」
『かてぇ! 何だ、このバリア! 火龍一閃でもビクともしねぇって・・・!』
炎剣を持続させるのだが、それでもバリアを破壊できる兆しは見えない。さらに全隊員からの射砲撃が次々とバリアに着弾していくのだが一向に消えない。
『シグナム、火龍の維持が限界だ!』
「判った。爆発させる・・・!」
隊員たちが爆発に飲まれないほどの距離を開けているのを確認。固定されていた炎を解き、炎剣を爆破する。各所から「すげぇ!」歓声や、「うお!?」驚きの声が上がる。が、黒煙の中からはやはり、まったくの無傷なバリアが現れた。
「むぅ、硬いな・・・!」
『・・・ん? シグナム、空母見ろ!』
アギトに言われるままに空母へと目をやると、先程までは何も無かった甲板に「ガジェットU型!?」のような航空機が何十機と列を成し、今まさにカタパルトから打ち出されようとしていた。
『へっ! ガジェットを離艦させることになるなら、バリアも解除されるはず!』
「ああ。その間に全力で叩きこむ!」
そう思っていたのだが、甲板より離艦したガジェットはバリアに弾かれることなく、音も無くスッと通過して来た。
†††Sideシグナム⇒アルテルミナス†††
最後の大隊の罠っぽい事にわざと引っ掛かって、ここミッド北部の廃棄都市区画へとやって来た私たちオランジェ・ロドデンドロンは、私たちを殺害するためだけに投入されたらしい主力との交戦に入った。
「獄火拳!」
私が相手をするのは、炎熱変換資質持ちと思われる拳闘を主とする騎士っぽい、ルインと名乗った男。コイツも変声機か変声魔法を使っているみたいで、声だけで個人を特定するのは難しい。
「よっと!」
ルインが打ち放ってきた拳状の火炎弾を、ビルの外壁を蹴って移動することで躱す。炎拳が着弾した壁は大きく抉られて、爆炎と爆風、そして破片を撒き散らす。どんな仕掛けか、この強烈なAMFの中でも一切魔力が減衰せずに、魔力攻撃を繰り出し続けてきてる。ま、そんなちゃちな単発射撃なんて、飛行魔法が使えない今でも十分に回避できるレベルだから問題ない。
(とはいっても騎士甲冑の維持や身体強化するだけで精一杯だし、防御系や遠距離系の魔法は使いづらい今、いろいろと面倒くさい)
ビルとビルの間を壁を蹴って跳び回りつつ、悠々と空を翔け回りながら私を狙い撃ちしてくるルインを睨み付ける。
(イリス達と共闘しようにも、私たちを隔離するように面倒な結界が張られてる)
半透明だから向こうの状況がまったく判らないということはない。それ以前に私とルインの居る空間の至る所にモニターが展開されていて、イリス達がそれぞれの仮面持ちと闘う様子が映し出されている。
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