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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第82話:Disappointment
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らず血気にはやる自分を言うことをまるで聞こうとしない子供のように見ていたのだろう。
そう思うと、ますます自分が愚かで惨めに思えた。
『でもディザイア、君だけで挑むなんて無謀だよ』
『ふ、副隊長…』
『そうよ、あなたの実力は誰もが知っているけれど、レプリフォース参謀長のストーム・フクロウルは知略だけの相手ではないわ。実力主義のレプリフォースの中でも一目置くほどの実力者であると言う情報が…』
ルインの否定の言葉にエイリアの冷静な声に遂に怒りが爆発した。
『うるさい!!臨時のオペレーターが偉そうに!!』
ディザイアがエアフォースに戦いを挑むのもひとえにルインに認めてもらいたい気持ちとエックスへの対抗心から。
自分の想いに気づいてくれないルインに対しての苛立ちが出てしまった。
「ハハ…。私は、駄目な奴です…。前に所属していた部隊では、いつも役立たず扱いされて………」
A級であっても最下位の実力。
例えB級でもエリート部隊に入り、後に特A級に昇進したエックスを始めとする、特A級ハンター達とは雲泥の差だった。
だが、部隊の再編成によって第17精鋭部隊に転属し、ルインと出会って、ここへ来て、今までの惨めな立場から一転して全てが変わった。
しかし、それは自分の独断行動の失敗と共に全てが泡沫と化した。
「ここに来て、ようやく第17番精鋭部隊の一個小隊を任せられたのも束の間…全て台無し…です…」
ディザイアは頭を振り、怒りも新たに拳を握った。
しかし、それ以上に怒りを感じるのは、我が身の傲慢さと無力さだった。
「それもこれも…私に力がなかったから…」
そう、エックスやゼロのような強大な力があれば…。
「力が欲しい…力が欲しいよ…。力を手に入れ…レプリフォースを…イレギュラーを…滅ぼし…今度こそ…英雄になってやるんだーーーーーっっっ!!!!」
ディザイアの叫びが医務室に響き渡った。
絶望に囚われ、悲しみにうちひしがれたディザイアが選んだ道は、エックスやゼロにも負けない力を手にして英雄になることであった。
「先輩」
「!?」
声に反応したディザイアが扉の方を見遣ると後輩のダブルがいた。
「あなたでしたか…丁度よかった。これをエックス隊長かルイン副隊長に…若しくはエイリアさんにでも渡して下さい。」
「分かったデシ。先輩、ハンターベースを出ていく前に会わせたい人がいるデシ」
「私に会わせたい…人?」
誰だと思い浮かべるが、もしかしたら自分の同僚達だと思い、最後に会うのも悪くないと考えて頷いた。
「よかったデシ!!ついて来て下さいデシ!!」
ダブルに手を引っ張られ、苦笑しながら着いていく。
それがディザイ
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