暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第81話:Air Force
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エックスは救出したマシュラームをケインに預け、そしてハンターベースの休憩室でようやく体が万全の状態となり、エイリア達と話していたルインと合流し、他愛のない話をする。

「そういえばエックスは前にライト博士に波動拳を教えてもらったよね?」

[はどーけん?]

「波動拳?」

初耳の単語に成長して舌足らずではあるが話せるようになったソニアとエイリアは顔を見合わせるしかない。

「ああ、そうだけど…」

[ねえ、はどーけんって何?]

「もしかして他にもライト博士に技を教えてもらったりした?」

[はどーけーん]

「ライト博士からは敵に接近された時の為と滞空している時に使える昇竜拳を教わったんだ。威力は言うまでもなく強力だった。でも波動拳みたいに危険じゃない技だよ。因みに2人が気にしている波動拳はこういう風に波動を練って…」

エックスはエイリアとソニアの前に両手を翳すと、掌に波動を練る。

[おおー、これがはどーけん]

「不思議…光学系のエネルギーと似ているけど全く違うわ」

未知の力に科学者としての好奇心が疼くのか、エイリアはエックスの波動を見つめる。

「博士曰く、これは厳しい修行をして鍛えた人間のみが会得出来る技らしい」

「…じゃあ、どうしてエックスは使えるの?」

人間のみしか会得出来ないと言うのなら何故エックスは会得出来たのか?

「………さあ?」

「エイリア、多分色々事情があるんだよ。色々と…と言うかエックス、それをぶっ放さないでよね!?下手したらハンターベースが塵になるから!!」

「流石に誤って放ったりはしないよ!!山を消し飛ばす威力なんだから!!」

「ハンターベースが…塵…?山を消し飛ばす…?どう言うこと…?」

この話題はあまり深く関わらない方が良さそうだと判断したエックス達は他の話をしようと話題を変えようとした時である。

「た、大変デシ!!」

ダブルが慌てた様子で休憩室に入ってきた。

「ダブル?どうしたんだ?」

「エ、エアフォースがシティ・アーベルに空爆を仕掛けて来たデシ!!」

エックス「何だと!?」

即座に立ち上がるエックス達だが、しかしダブルが告げに来たのはそれだけではない。

「そ、それにディザイア先輩が飛行艇で独断でエアフォースに向かったデシ!!」

「ディザイアが!?どうして…」

「エイリア、彼の乗った飛行艇に通信を繋げられるか?」

「やってみるわ、その前にここを出ましょう」

全員が休憩室を飛び出し、通信室に入るのと同時にエイリアが端末のキーを素早く打ち込み、ディザイアが操縦している飛行艇に通信を繋げた。

「ディザイア!!お前は何をしているんだ!!早くハンターベースに戻
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