暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第81話:Air Force
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るからいいんだけどさ。だから俺の本当の名前を知る奴はどこにもいない」

「…すまない、悪いことを聞いた」

「別に気にしてない。じゃあな!!今度会ったらご贔屓に!!お兄さん!!」

ルナは明るく言いながらジャンクパーツの回収に向かう。

「変わっているけど悪い奴じゃなさそうだな…しかし、彼女のアーマーの形状はルインのアーマーと似ているような…」

押し付けられたパーツをバスターに装備しながらエックスは奥へと向かう。

急いで通路を駆け、梯を登り、戦艦の甲板に辿り着いた。

そこには無傷のフクロウルと、瀕死となって横たわっているディザイアの姿があった。

エックスはフクロウルにバスターを放ち、ディザイアから離すと即座にダッシュで移動し、ディザイアの前に立つ。

「レプリフォース参謀長、ストーム・フクロウルだな?」

「……いかにも、貴様があの噂に名高いエックスか…。カーネル殿から話は聞いている。その小僧を助けに来たのか?助けたところでそれは貴様に感謝などせんぞ。それどころか貴様に対しては怨みを持つかもしれんぞ?」

ディザイアと戦ったフクロウルはディザイアがエックスに対して強烈な嫉妬心を抱いているのを見抜いているのだ。

エックスに助けられたと知れば、感謝よりも屈辱に唇を噛み締めるのは目に見えている。

「そうかもしれない。でも俺は彼を助ける。そして仲間を部下をこれ以上死なせはしない」

守ってみせる。

そして死なせはしない。

これ以上大事な仲間を誰1人として。

ディザイアが自分をよく思っていないのはエックスも当然気づいている。

しかし彼には剣を教えてもらった恩があるので、その借りは返さなければならない。

「欲張りな男よ…。私は誇りあるレプリフォースの軍人。イレギュラーハンター共に負けるわけにはいかん!!我々をイレギュラー扱いし、敵に回した報いを受けるがいい!!」

「どんな理想があろうとお前達のしようとしているのは間違っている!!イレギュラーハンターとしてお前達を止めてみせる!!喰らえ、ダブルチャージショット!!」

ディザイアが転送されたのを見届けるとエックスがダブルチャージショットを放った。

強化パーツの恩恵で通常よりも半分の時間で放てるようになった2発のチャージショットがフクロウルに迫る。

しかしフクロウルは飛翔することで回避した。

「ダブルチャージ……確かに噂通りの素晴らしい威力だ。まともに受ければ誰であろうとただでは済まんだろう。だが…」

飛行速度を上げ、強烈なタックルをエックスに喰らわせるフクロウル。

「ぐっ!?」

「いくら強力な攻撃であろうと当たらなければどうということはない!ダブルサイクロン!!」

真空の刃を
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