第四幕その六
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「そうしてね」
「元の服に着替えて」
「また旅をしましょう」
これに戻ろうというのです。
「そうしましょう」
「はい、じゃあ」
「まずは着替えて元の服に戻って」
「そうして中華街を出て」
「そうしてですね」
「旅の再開ですね」
「ええ、着替える場所は」
ドロシーはそこのお話もしました。
「中華街のお店でお部屋を借りて」
「そうしてですね」
「そこで着替えるんですね」
「オズの国にはそうしたお店もありますし」
「じゃあ今から」
「そのお店に入りましょう」
「そうするわよ」
ドロシーはにこりと笑ってでした、神宝達と一緒にその着替え用のお店に入ってそうしてそこで元の服に着替えてでした。
中華街を出て黄色い煉瓦の道に戻しました、道に戻ると大尉は前を見ながら皆にこんなことを言いました。
「前から誰か来るよ」
「あっ、そうだね」
ジャックがその大尉に答えました。
「誰か来るね」
「あれは」
「ううんと、クルマーだね」
「そうだね」
両手両足が車輪になっている人達です、かつてドロシーと悶着があったこともあるオズの国の住人です。
「何人か来るね」
「うん、じゃあここはね」
「道を譲りましょう」
ドロシーはにこりと笑って言いました。
「そうしましょう」
「それがいいね」
大尉もドロシーの言葉に頷きました。
「ここはね」
「ええ、クルマーの人達は進むのが速いし」
両手両足が車輪だからです、進むことは本当に速いです。
「それによけることが苦手だから」
「だったらね」
「私達が道を空けてあげて」
そうしてというのです。
「そのうえでね」
「進んでもらいましょう」
「それじゃあね」
こうしてでした、皆はクルマーの人達が近付いてくると道を空けました、するとクルマーの人達は徐々に近付いてきましたが。
一行のところで一旦ブレーキをかけて言ってきました。
「すいません、道を空けてくれて」
「そうしてくれて」
「気にしないでいいわ」
にこりと笑ってです、ドロシーはクルマーの人達に答えました。
「このことは」
「そうですか」
「特に」
「ええ、こうした時はね」
まさにというのです。
「お互い様だから」
「それで、ですか」
「道を空けてくれたんですね」
「貴方達は止まりにくいからね」
クルマーの人達にこのことも言うのでした。
「だから当然のことよ」
「ですがその当然のことがです」
「嬉しいんですよ」
「ですからお礼を言わせてもらいました」
「その為に止まりました」
そうだというのです。
「この度は有り難うございます」
「道を空けてくれて」
「それではよい旅を」
ドロシーに笑顔で言ってでした、クルマー達は進むことを再開して黄色
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