第七十二話 呂蒙、学ぶのことその九
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「そうよ。私はいいから」
骸羅自身にも言う。しかしだ。
その彼と老僧を見比べてだ。こんなことも言った。
「あんたと和狆って本当に肉親なの?」
「何だ?見えないのか?」
「ええ、大きさが違い過ぎるから」
それで見えないというのである。
「ちょっとね」
「よく言われるのう」
和狆がそのことを認めてきた。
「昔からな」
「ああ、やっぱりそうなの」
「貰った子とも言われておった」
「実際そうじゃないのか?」
こう突っ込みを入れたのはマキシムだった。
「全然似てないしな」
「俺もそう思うぞ」
それを骸羅も言う。6
「俺と爺様って本当に血がつながってるのかよ」
「まさかと思うけれど」
孫策が笑いながら話す。
「和狆って昔は大きかったとかね」
「じゃああれか?」
十三は孫策のその話を聞いて述べた。
「骸羅は歳取ったら小さくなるのか」
「おい、何処まで小さくなるんだよ」
骸羅は十三のその言葉に突っ込みを入れる。
「その方がおかしいだろ」
「そうね。まあ世の中色々あるけれど」
孫策もここでまた話す。
「気にしたらいけないこともあるみたいね」
そんな話をしながらだ。彼等は修業を続けていた。その団欒の時も楽しんでいたのである。
第七十二話 完
2011・4・5
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