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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第80話:Bio Laboratory
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望んだのかしら…」

「何?」

「兄さん達じゃないのは確かなの、この戦い…何か邪悪な“モノ”に操られている気がするの……」

「邪悪な…か……」

ゼロはこの戦いを裏で操ろうとする存在について考え始めた。

そして場所はバイオラボラトリーに戻り、エックスはマシュラームを腕のブレードで串刺しにしているレプリロイドを睨み据えた。

「マシュラームを放せ…!!」

「おめえは殺さねえよ。今日は命令を受けてねえからな」

「ふざけるな!!」

エックスは謎のレプリロイドに向けてチャージショットを放つ。

「おっと、普段は甘いのに怒ると意外に攻撃的になるんだな……何!?」

既に第二撃のチャージショットが放たれていた。

レプリロイドは体を捻ってかわすが、エックスはエアダッシュで距離を詰めるとマシュラームを救出した。

「誰かは知らないが、更正出来るかもしれない彼を死なせはしないぞ」

「チッ、こんな単純な手にかかっちまうとは…まあいい、いずれ命令を受けた時は膾のように切り刻んで殺してやるよ」

それだけ言い残すとレプリロイドは去っていった。

「去ったか…それにしても奴は俺のことを知っているような口振りだったな…一体何者なんだろう…」

エックスは言い様のない不安を抱きながら夜空に浮かぶ満月を見上げた。
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