第七十二話 呂蒙、学ぶのことその六
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ずっとテリーさんに勝つ為に修業されてますね」
「さもないとあいつには勝てないからな」
「真面目ではない人がそんなことしないからです」
「そうだっていうのかよ」
「はい、だからです」
これが呂蒙の見るダックだった。彼女から見るとダックは真面目なのだ。
「ダックさんは真面目です」
「そうか?俺が真面目かよ」
「まあ真面目じゃな」
横からタンも彼に言ってきた。
「御主は実は真面目じゃ」
「だといいんだけれどな」
「そうじゃ。それでじゃ」
「それで?」
「最近どうも不穏になってきたのう」
タンは右手で己の白い髭をしごきながら話した。
「戦になるかのう」
「そうですね。危険です」
呂蒙も真面目な顔になる。元々鋭い傾向の目がさらに鋭くなる。
「大きな戦になるかも知れません」
「ったくよ。都だったよな」
「はい」
呂蒙はビッグベアのぼやく感じの言葉に応えた。
「今都では大変なことになってますから」
「あの大将軍が処刑されてだよな」
「宦官達も粛清されました」
このことは呂蒙にとってはいいことだった。彼女も宦官達は好きではないのだ。
「ですが。それでもです」
「あれだよな。董卓だったよな」
「そうです、擁州の牧だった」
ダックにも話す。
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