暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第77話:Jungle
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れにされていく。

「(私はようやく、彼女の隣で戦えた……)」

ルインの隣でサーベルを振るい、メカニロイドを斬り捨てるディザイア。

彼の心は歓喜に満ちていた。

その時、隊長のエックスからディザイアに通信が入り、ディザイアは内心舌打ちしながらも通信を繋げる。

『ディザイア。何故お前がルインと一緒にいる?そんな命令を与えてはいないはずだが?』

「これはこれはエックス隊長、私は無断でついて来た訳ではありません。ちゃんと副隊長の許可は頂いているので…」

苛立ちの為か、エックスに対する言葉にはキツイ雰囲気を感じさせる。

しかしエックスは隊長としてはっきりとディザイアに言い放つ。

『レプリフォースは甘くない。お前は確かに強いが、レプリフォースは戦闘のプロだ。直ぐにハンターベースに戻って来るんだ』

「ご忠告、ありがとうございます隊長。ですが、今の私の実力は特A級のそれに比類します。過去の大戦の時のようにあなたに頼るしかなかった時とはもう違います。今は、私でも充分やれるんですよ」

そのままエックスとの通信を切るとルインを追い掛けるディザイア。

「どうしたの?」

首を傾げるルインにディザイアは笑顔で首を振る。

「いえ、何でもありません」

基地の中間地点まで来ると流石に警備も厚くなり、ますます攻撃が激しくなるが、ルインはディザイアと連携して強行突破する。

途中で蜘蛛の巣のようなメカニロイドがいたが、破壊出来ないことを確認すると跳躍して通り越す。

そして最後の蜂の巣のような装置を破壊し、奥にある扉に入ると大型のビーム兵器があり、そこから蜘蛛を模したレプリロイドが現れた。

「スパイダス…」

「ルインか…久しぶりだな…最後に会ったのは確かシグマが反乱を起こす前だな」

「レプリフォースに転属したんだって?そのベレー帽、似合ってるじゃん、格好いいよスパイダス」

「ありがとう、今では俺もレプリフォースのゲリラ部隊の隊長。そしてお前はあの第17部隊の副隊長…お互い立場も変わった…」

「今、レプリフォースが何をしているのか…君なら分かってるんじゃないの?スパイダス?」

「…まあ、な………」

正直に言うと今回の戦争はカーネルが大人しく投降しなかったから起きたことだ。

スパイダスも若干ながら、疑問を感じていたが…。

「だが、今の俺はイレギュラーハンターではない。レプリフォースの軍人だ。主と認めたカーネル殿やジェネラル殿を裏切ることなど出来ん」

「そう、残念だよスパイダス。」

バスターをセイバーに変形させて構えるルインにスパイダスは油断なく見据える。

純粋な戦闘力では自分が負けているが、手段さえ選ばなければ勝機はある。

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