暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・36
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ース・マヨネーズ・青海苔・鰹節だけでなく、照り焼き風ソースに卵サラダを乗せた『てりたま』や明石焼きの様に天つゆに浸けて食べる『ねぎだこ』、明太マヨととろけるチーズがたこ焼との絶妙なハーモニーを生み出す『明太チーズ』等々、独創的なトッピングで客を飽きさせない工夫は素晴らしいと思う。俺も大ファンでな、ポイントカードは高校時代からゴールドカードだ。

 〇だこの特徴といえば、その独特な焼き方も有名だ。ある程度たこ焼の形が整ったら、そこに多量の油を掛けていって揚げ焼きに近いような形でたこ焼を焼いていく。それによって普通のたこ焼器で焼くよりも外はカリカリ、中は熱々でありながらトロトロの状態を作り出す。

「う〜ん、アレはアレで美味しいとは思うねんけどなぁ?でもアレじゃあたこ焼っていうよりたこ揚げやん!って思ってまうねんな」

「あ〜、成る程なぁ」

「それに、銀だこのたこ焼って8個で550円とかするやん?高ない?」

「そうかぁ?俺は昔からあの値段で馴染んでるしなぁ」

「だって550円とか、最早おやつやなくて食事のレベルやん」

 言われてみれば、550円と言えば牛丼の吉〇屋なら大盛りが食えるし、マッ〇ならランチだけだがハンバーガーとポテト、ドリンクを付けてもおつりが来るメニューすらある。

「大阪でたこ焼買うたら、8〜10個入りで300円位やで?高過ぎるわ」

 う〜ん、そう言われると高いような気もしてきた。

「それにな?ウチは外側カリっとしたたこ焼も好きやけど、銀だ〇はカリカリ過ぎんねん。それに、大阪でたこ焼はしっとりしとる方が人気あると思うで?」

「そうなのか?」

「だって、明石焼きがルーツって言われとる料理やで?たこ焼って」

 確かに、明石焼きはだし汁に浸して食べる。結果的にしっとりした食感になるだろう。そうなると、出汁に浸けずにソースで食べるたこ焼も、しっとりしている方が自然……なのか?

「それにや」

「……まだあんのか」

「たこ焼って、小麦粉とタコやで?結局。それに550円って……ボッタクリ言われてもしゃあないで」

「結局値段に行き着くのか」






「まぁ、ウチも嫌いでは無いんやで?〇だこ。不味くは無いし、たこ焼き以外の食いもんやと思って食えば普通に美味いわ。高いけど」

 そう言いながら次々にたこ焼きを口に放り込んでいく黒潮。
こいつも粉もんとなるとよく食うなぁ。

「……ところで司令はん、『アレ』は用意してへんの?」

「『アレ』?何だよ『アレ』って」

「かぁ〜っ、鈍いなぁもう。アレ言うたらご飯に決まっとるやん!」

「はぁ!?これ一応おやつって設定だからな!?ご飯出したら完全におやつじゃなくて飯のおかずじゃねぇか!って……
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