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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第87話
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甲兵達を確認したリィンは驚きの声を上げた。


「第U分校、加勢させてもらう!」

「ここからはオレ様達のターンだぁっ!」

「ドラッケンとシュピーゲル、戦術科メンバーを連れてきたぜ!――――お待ちかねの戦場だぜ、エルンスト!」

「あっはっはっはっ!いいね、いいね、この空気!久しぶりの本物の戦、たっぷり楽しませてもらうよ!」
ランディに召喚されたエルンストは好戦的な笑みを浮かべて笑いながら自身の周囲に無数の短剣を具現化させた。
「ちなみに例のブースターを利用して上がってきました。」

「ジュライデン流の名に賭けてこの場は任せてもらうわ!」
機甲兵の操縦者であるマヤとゼシカはリィン達にとって心強い言葉を口にした。するとその時ウォレス准将率いる地方領邦軍が現れてそれぞれ銃を構えて自分達の敵であるカンパネルラに銃口を向けた。


「シュバルツァー、サラ殿にユーシス殿たちも。列車砲は誓って食い止める。代わりにどうか頼みたい―――愚かなる統治者が引き受け、風前の灯となった”本丸”を…………!」

「”本丸”…………!?」

「統治者って、まさか…………」

「――――本命はグラーフか!」
ウォレス准将の頼みを聞いたリィンが驚いている中ある事に察したミリアムが驚きの表情を浮かべ、事情を察したユーシスは表情を厳しくして声を上げた。そしてリィン達はその場をウォレス准将達に任せる事を決めるとウォレス准将達と入れ替わるようにその場から離脱した。

「また会ったな、”重剣”。同じ赤毛同士よろしく頼むぜ。」

「ハッ、ランドルフだったか。エステルたちから話は聞いてるぜ。」

「ハハ、よろしく頼むぜ、”不撓(ふとう)”のアーヴィング少佐。」

「”零駆動”のランドナーか。A級並みという実力、見せてもらおう。」

「ふふ、A級クラス2名に”黒旋風”と”紅き暴君”―――いや、今は”仮面の紳士”だったか。こういう時こそマクバーンの出番なんだけどね…………やれやれ、今は人材不足だから僕一人で何とかするしかないか。」
新たに現れたウォレス准将たちを見たカンパネルラは不敵な笑みを浮かべた後溜息を吐き、指を鳴らして大型の人形兵器を次々と召喚した。
「作戦開始―――2基の列車砲を停止する!風と女神の加護を―――征くぞ!」

「オオオッ!!!」

「だぁっはっはっはっ!昂ってきたじゃねぇか!」

「さぁさぁさぁ!始めようじゃないか、互いの命を奪い合う”本物の戦争(いくさ)”を!」
ウォレス准将の号令にそれぞれが力強く答えた後ランドロスとエルンストはそれぞれ獰猛な笑みを浮かべてウォレス准将達と共にカンパネルラ達との戦闘を開始した―――!

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