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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第87話
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「クク…………存外に愉しめそうだ。」
リィン達との戦闘で追い込まれたと思われた猟兵達だったが、まだまだ余力を残しているのか戦闘不能になった猟兵達は次々と立ち上がって好戦的な笑みを浮かべてリィン達を見つめた。
「くっ…………わかってはいた事だが、やはり”赤い星座”の猟兵達は一般兵でも手強いな…………!」

「大陸最強という名も伊達じゃないらしいね…………!」
赤い星座の猟兵達の手強さにリィンとアンゼリカがそれぞれ警戒している時何かに気づいたリィンは血相を変えて方向を崖に向けて太刀を構えた。すると太刀に銃弾がぶつかり
「そこですわ―――死愛の魔槍!!」

「!…………今のに気づくとはさすがは”灰色の騎士”か。」
メサイアが魔術による暗黒槍でリィンを狙撃した人物―――ガレスを狙い、襲い掛かる暗黒槍を側面に跳躍して回避したガレスは表情を引き締めて崖下のリィン達を睨んだ。
「”閃撃のガレス”…………!」

「しかも中隊クラス…………!」
ガレスやガレスの背後にいる赤い星座の猟兵や魔獣達を見たサラとミリアムはそれぞれ表情を引き締めたその時
「ったく、何をモタモタしてやがる!」
聞き覚えのある声が聞こえてきた後ガレス達とは対面になっている崖上からアガットとトヴァルが現れた。
「トヴァルさん、アガットさんも!」

「遅かったじゃない!」

「悪い、厄介な奴に邪魔されてな!」

「チッ…………!追いついて来やがったか!」
敵の気配に気づいたアガットがガレス達がいる場所に視線を向けるとカンパネルラが現れた!


「あはは…………鬼ゴッコも終わりかな?」

「これは…………」

「流石に厳しいかも…………」
カンパネルラが不敵な笑みを浮かべている中、敵の多さにユーシスとミリアムは表情を厳しくした。するとアガットとトヴァルが崖から飛び降りてリィン達の前に出た。
「――――状況が変わった!この場は俺達に任せとけ!」

「赤い星座はともかく、北の猟兵の本隊は別の場所だ!鉄機隊や白い神機と同じくな!」
トヴァルの話を聞いて何かに気づいたリィン達はそれぞれ血相を変えた。

「確かに、砲台を動かしているのはせいぜい分隊クラス…………」

「大多数の本隊はどこに行ったのか、ということか。」

「でも、お二人だけでは…………!」

「心配無用だぜぇ―――!」
二人だけでカンパネルラ達と戦おうとしているアガット達にリィンが心配したその時ランドロスの声が聞こえた後ミハイル少佐とランディ、ランドロス率いる戦術科が戦場に現れた!

「あ…………!」

「ランドロス教官、ランディ、ミハイル少佐!それに―――ドラッケンにシュピーゲルも!?」
現れた心強い援軍の中にいる機
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