暁 〜小説投稿サイト〜
楽園の御業を使う者
CAST37
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
よ」

「おう、そうしろ」

で、だ。

「一条。妹の事だろ? もう少し応援してやれよ」

「えぇ……俺がわるいのか?」

「三割くらいは?」

残りの五割が吉祥寺、二割は状況かな?

「で、その茜って子はいくつ?」

「小五」

ん━━━━━━━━━━━━━━━。

「まぁ、いいんじゃね? 吉祥寺って背ぇ低いし、事案には見えないでしょ」

「というか、茜の方が背が高い気が…」

「言わないでよ将輝!」

「大丈夫だ吉祥寺。俺なんて127しかないから」

「千葉、お前は開き直っているだけだろう………」

開き直らないとやってらんねぇよ。

だって見る人全員俺よりデカイもん。

「で、これからスピードシューティング決勝なんだけども。結果わかりきってるしなんか食いに行こうぜ」

「見ないの?」

吉祥寺が意外そうな顔をしている。

「新人戦程度であのメスタヌキが優勝出来ない訳ないだろ」

とは言った物の結局見る事になった。

案の定、何の面白みもなく、淡々と、あっさりとメスタヌキが優勝した。

しかもこっちに視線送ってくるし。

「知り合いなのか?」

「そんな所だ」

「七草にパイプがあれば報道系では強いだろうな」

「パイプはないよ」

「そうなのか?」

「うん。メスタヌキとは…激辛キャンディを口に捩じ込むくらいの関係?」

「それは結構親しいんじゃないの…?」

「じゃぁ後でキャンディ渡すよ」
















その晩。俺は吉祥寺を『千里先を見通す程度の能力』でピーピングしていた。

「うひひひひ…」

「何してるの白夜君?」

と真夜さんに聞かれた。

「覗き」

反応を返したのは水波だった。

「………………………深雪様のですか?」

「お前は俺を自殺志願者とでも思ってるのか」

━━境界を操る程度の能力━━

吉祥寺の背後にスキマを開く。

━━なんでもひっくり返す程度の能力━━

性別反転の力を込めた指先で吉祥寺の背中をつつく。

「よし。覗き終わり」

「何をしたの?」

「一条将輝の隣にいた子の性別をひっくり返したんですよ。
一条と吉祥寺は同室だし…さてどうなることやら」

「悪趣味ですね」

「吉祥寺には女の子の気持ちをわかってもらおう」

「彼、何かあったの?」

「一条の妹の告白をうけながしているとか」

「「…………………」」

ん? なんか二人の視線が冷たいような…?

まぁいいや。じゃぁ今から達也の性別をひっくり返そう。

達也の背後にスキマを開いて、背中をつつく。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ