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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒魔術-Dark Majic- Part6/悪魔を打ち破れ!
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もやが立ち込め、中心には臓器のようなぶよぶよの半透明の物体が存在していた。魔法陣と、外の当たり前だった街の景色が変わり果てていく光景は、彼女たちに気づくべきことを気づかせた。
自分たちは、己の不幸を言い訳に、触れてはならないものに触れてしまった、と。
「い、今更怖じ気づくことなんてないでしょ!ここまで来て!シジルさん!キュルケを殺して!私の邪魔をする奴等をこの世から消し去って!」
トネーは未だにビシュメル…シジルさんへの依存を深めていた。窓の向こうのビシュメルに再度、勝手な願いを言い放った、その時だった。
「お待ちなさい!」
勢いよく音楽室の扉が開かれ、ルイズ、テファ、アンリエッタ、キュルケが飛び込んできた。
「か、会長…!?なんでここが…」
トネーたちの間に、警察に追われる犯罪者のごとき動揺が走る。
「ヴィリエにトネー…なるほど、あんたたちね。あの怪物を呼び出したのは!」
キュルケが、顔見知りの二人の顔を見て、今回の事件の発端が誰なのか瞬時に察した。
「な、何よ。だから?」
「わかってんの!あんたたちのせいで、街が大変なことになってるのよ!」
「わ、私たちは悪くないわよ!キュルケたちが悪いんだから!」
「そ、そうだ!僕らに非なんかない!」
ルイズの激昂にトネーとヴィリエはたじろぐが、意地を張って彼らに怒鳴り返す。一緒にいる共感の女子高生二人は、ルイズたちに気圧されたのか、彼女たちとトネー・ヴィリエの二人組を交互に見ることしかできずにいる。
「はぁ!!?何ふざけたことぬかしてるの!」
「黙りなさいよ!何も知らないくせに!
私たちは今まで好きなものを何度も我慢してきた。好きなものしたいこと、全部他の誰かに先を越されて、横取りされて…それを何度も繰り返してきた!それでも我慢をしてきた!
でも、キュルケが…私の好きだった人を横取りしたのまでは我慢ならなかったわ!!」
「僕だってそうだ!僕の家は秀才を排出してきた高名な家計なんだ!成績もあらゆる面において優秀だ!だがその上にタバサがいた!あいつに何度も負けて、そのせいで僕は父と母からみ限られる羽目になった!ずっと僕に期待を寄せていたのに、まるで手のひらを返すように…あいつさえいなければ僕は今だって!」
「私だけじゃない、キュルケのせいで一体どれだけの人が嫌な思いをしたと思ってるの!…いえ、キュルケだけじゃないわ!この世界にはクズみたいな人間がウイルスみたいに蔓延ってる!そんな害悪を私たちとシジルさんが消していったのよ!
私たちが幸せになることのどこが悪いの!私が幸せになるのを邪魔する奴なんか、みんないなくなってしまえばいいのよ!!」
キュルケとタバサに、苦しめられた。寧ろ自分達は被害者なのだと主張するトネーたち。
だが、それらはあまりに勝手な主張だった。
テファもルイズ
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