第6章:束の間の期間
第200話「戦いに備えて」
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組み合わせで互いを高め合っていた。
特に、なのはやはやて、シュテル達がいる場所は、余った人で纏めて戦いまくれと言わんばかりに無差別な戦いをしていた。
紫陽を筆頭にした式姫達は、既に一戦終えたのか休憩していた。
リニスやアルフ、プレシアもその相手をしていたのか、今は観戦していた。
「……となると」
刹那、優輝はそこから飛び退く。
寸前までいた場所に、神速の矢が突き刺さる。
さらに、避けた先にも矢が飛ぶが、そちらは掴み取った。
「やはりか」
「不意打ちのつもりだったのだけどね」
二度目の矢を放ったのは鈴、一発目はとこよが召喚した式姫だった。
尤も、式姫の方は形だけの召喚なため、自我はない。
鈴が仮契約する事で使役していた。
「やっぱり、貴方が一番油断しないわね」
「感情がないからな」
「それを抜きにしても、よ」
予め決めておいた、“休息のサイン”を優輝は出していなかった。
そのために、鈴は実戦に備えた不意打ちを敢行したのだ。
「貴方と戦うのは何気に初めてね。……受けてくれるかしら?」
「ああ。……久遠や那美さんもか?」
「……うん。後方支援がメインだから、私はあまり戦いに入らないけど……」
「くぅ、やる」
鈴の他に、那美や久遠もいた。
那美は直接戦闘には参戦しないが、障壁や自我のない式姫……影式姫を使役していた。
「よし、なら―――」
「ッ!!」
優輝が言い終わる前に、鈴が斬りかかる。
「―――やるか」
だが、優輝は難なくその攻撃を受け流していた。
そして、それが開戦の合図となる。
「くぅ」
「行くわよ」
久遠が雷を放ち、避けた所へ鈴が斬りかかる。
優輝が受け流すのは予期していたようで、那美の使役する影式姫が追撃した。
「っと」
「くぅ、逃がさない」
―――“極鎌鼬”
「くっ……!」
魔力弾と霊術で近接戦を仕掛ける者に牽制する優輝。
しかし、久遠がすかさず強力な霊術で追撃する。
「ふっ!」
魔力で足場を作り、それを踏み台に優輝は跳躍し、霊術を躱す。
すぐさま弓矢に持ち替え、鈴の影式姫が放った矢を躱しつつ射る。
「そこっ!」
「くぅ!」
―――“雷”
すかさず那美が影式姫に指示を出し、影式姫の刀が矢を弾く。
同時に久遠が優輝を包囲するように雷を繰り出し……。
「はぁっ!!」
「ッ!」
鈴と那美の影式姫が同時に斬りかかる。
「ふっ!」
「ああっ!?」
しかし、挟み撃ちの攻撃も、優輝は二刀を以て受け流す。
さらにカウンターで那美の影式姫の頭を肘
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