第6章:束の間の期間
第200話「戦いに備えて」
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どの道いつかは次元犯罪者になっていたと思いますが」
さらに祈梨、ジェイル本人が補足し、優輝との関係を明らかにする。
「さ、最高評議会やって!?」
『そうだとも。最高評議会の連中は、私のような意図的に生み出した“悪”を利用して、自分達の“正義”を保っているのさ』
まさかの最高評議会が黒幕だと言われ、はやてだけでなく管理局に所属している者は全員驚いていた。
「まぁ、トップがそんな悪事をしていたら、驚くのも無理はないわな」
「……帝君は知ってたんか?……って、そーか、知っててもおかしくはないんやった」
「まぁな」
転生者である帝達は知っていたため、あまり驚いてはいない。
緋雪は原作知識がもうほとんど覚えていないので、多少驚いていたが。
『なに、大事の前の小事さ。今はそれよりも集中すべき事がある。管理局の方は、私自身警戒していると言った情報操作などで、協力出来るように仕向ける。任せてくれたまえ』
「……そうだな。あんたは見たところ、相当な切れ者だ。多少の清濁を併せて?むぐらいしないと、この状況には立ち向かえないだろうからねぇ」
紫陽がジェイルの性格や頭脳を見抜き、既に頼りにしていた。
実際、善悪関係なしに協力しないといけない状況だ。
疑うより、その力だけでも信用して協力した方が良い。
「では、そちらは任せます」
『期待に応えられるぐらいには成果を上げて見せよう』
通信が終わり、管理局所属の者達に若干の衝撃を残した。
まさか有名な次元犯罪者が協力するとは思わなかったからだ。
「気を取り直して、今より強くなりたい方は、ここで自由に鍛えてください。……私としては、時間一杯鍛えておいてほしいですが……」
「願ったり叶ったりだよ。……足手纏いにはなりたくないからね」
「うん……!」
なのはとフェイトの言葉を皮切りに、決戦に備えての修行が始まる。
鍛えるための場所も広くあり、一対一、多対一、多対多など、多岐に渡って様々な模擬戦を繰り返し、経験を積むことも出来る。
絶望に抗うための準備を、着々と進めていった。
「ふっ……!」
「ッ……!」
とこよの刀が振るわれる。
相手をするのは優輝。リヒトを使って的確に逸らす。
「くっ……!」
術で間合いを取り、瞬時に弓矢に持ち替えて射る。
さらに、背後に回り込み、反転時の踏み込みを使って斧を力強く振るった。
「はぁっ!」
「ッ!」
優輝はその攻撃をリヒトで何とか逸らす。
直後、懐に槍が突き出される。
片手で放たれた一撃故、優輝は手で軌道を逸らし、そのまま回し蹴りを放った。
とこよも同じく回
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