第6章:束の間の期間
第200話「戦いに備えて」
[4/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ロノ君達、まだ戻ってこないのかな……?」
地球にいる戦力は軒並み集まっているが、クロノ達のような、ミッドチルダに行ったメンバーは戻ってきていない。
『その事なら安心したまえ』
「えっ!?」
突然の通信に、何人かが驚きの声を上げる。
『分霊と言ったかな?それが既にミッドチルダにも行っている。私も仕掛けておいたカメラで確認してみたが……いやはや、概念や法則に囚われない力とは何とも興味がそそられる』
「……ジェイルか」
通信の声はリヒトを通じて聞こえていた。
相手は当然のようにジェイル。
しかし、優輝と椿、葵以外はジェイルと通信するのはこれが初めてだ。
「ジェ、ジェイル・スカリエッティ!?」
『優輝君と、椿君、葵君以外は初めましてだね。名前は知っているだろうけど、私こそがジェイル・スカリエッティさ』
ジェイルを知っている者全員が驚く。
何せ、相手は有名な次元犯罪者だ。
そんな存在が自分から通信してきたのだから、驚くのも無理はない。
「……優輝さん、どうして……?」
『私と繋がりがあるのか?……そう思うのも無理はないだろうね。まぁ、飽くまで利害が一致した事による協力関係さ。それに、私としては優輝君には大きな借りがある。騙したり、貶めるような真似はしないと断言させてもらうよ』
奏がなぜジェイルと繋がりがあるのか尋ね、優輝の代わりにジェイルが答える。
「彼は確かに人格破綻者と言えるような人物ですが、性根はそんな捻じ曲がったものではありません。……此度においては惜しみなく協力するようなので、頭脳及び技術面で大きな助けになるでしょう」
『……一方的に知られている立場になるのは初めてだね。さすがは神界の神。私の事はお見通しという訳か』
警戒している者に対して、祈梨が大丈夫だと説明する。
「……私としては、なんで優輝さんが知り合ってんのか気になるんやけど……」
「以前、海水浴行ってしばらくした時に、地球に来ていたのよ。なんでも、優輝が導王の生まれ変わりだから興味が湧いたみたいでね……」
「最初の遭遇はその時だけど、連絡出来るようになったのは優ちゃんが独自に彼の潜伏場所を見つけた時だね。ちなみに、優ちゃん曰く捕まえようと思っても、用意周到だから逃げられるから、今まで捕まえる事はしなかったみたい」
はやてが抱いていた疑問に、椿と葵が答える。
「彼は元々、最高評議会によって頭に爆弾を埋め込まれていました。そのため、言う事を聞かざるを得ず、次元犯罪者に仕立て上げられていたのです」
『ついでに言えば、優輝君によってその爆弾は取り除かれている。これが彼に対する借りさ』
「……まぁ、自他共に認めるマッドサイエンティストなので、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ