第七十二話 呂蒙、学ぶのことその三
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魔だからです」
またのほほんとした調子でにこりとして核心を言う陸遜だった。
「董卓さんにとって私達が」
「だからか」
「多分。董卓さんの背後にはもう一人おられますし」
「もう一人!?」
「宮廷に誰かおられるようです」
陸遜はそのことを察していた。その口調には緊張はないがそれでもだ。彼女のその読みは鋭い。軍師たるに値するものである。
「張譲さんは確か亡くなられましたが」
「それでもか」
「はい、おられるみたいですね」
こう指摘するのである。
「その方が私達を弱らせようとしています」
「では。このままでは」
「協力しても征伐です」
「協力しなくても征伐か」
「どちらにしろ征伐です」
未来は一つしかないというのだ。彼女達のそれはだ。
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