猫娘と回想、I・アイランド編
NO.105 回想《10》 走る出久達
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出久達の活躍の裏でヴィラン達は出久達が雄英生徒だという事を知った上で、ウォルフラムはとある指示を出した。
それは、
「100階から130階までの隔壁をすべてあげろ」
と、すでに迎え撃つ作戦に切り替えたようであり、それを転がりながらも聞いていたオールマイトは生徒達の無事を祈らずにはいられなかった。
そして出久達も先を進みながらも隔壁が上げられている事に違和感を感じて、誘い込まれていると判断していた。
「それでも、先に進まないと!」
それで罠と知っている中でも先に進むしかないということで走っていくが、130階より上に行くフロアの前には警備マシンがたくさん待ち構えていた。
「こうなるのは予想済みだ! 上鳴くん!」
「おう!!」
そこで飯田と上鳴が即席でタッグを組み、それとは別に八百万が絶縁体のシートを創造する。
そして飯田が遠心力とともに上鳴を警備マシンのいる方へとぶん投げた。
上鳴は個性である『放電』を使おうとしていたのだ。
「くらえ! 無差別放電! 百三十万ボルトぉぉ!!」
とてつもない電気の放電が発生した。
だが、警備マシンも伊達に作られているわけではなく、地面に放電を逃していた。
「チッ! なら、二〇〇マンボルト!!」
「馬鹿! そんなことをしたら……!」
耳郎が叫ぶが時遅く、上鳴は「ウェーイ」とショートしてしまっていて腑抜け面を晒してしまっていた。
しかしなんとか停止したと思われた警備マシンだったが、再び起動してしまう。
「くっ! 仕方がない! プランBだ!」
その言葉を待っていたのか八百万が通信干渉入りの発煙筒を創造して警備マシンに投げる。
これで通信を阻害出来る事ができるために全員は何度も投げつけた。
そして上鳴を助けるために峰田がもぎもぎを投げまくっていた。
「ハーレムが待ってんだ! 上鳴を返しやがれ!」
地面へと付着するもぎもぎに警備マシンは足を取られている。
だが、無事な警備マシンはその上を通過してさらにやってくる。
「しつけーな!」
「いくぞ、緑谷くん!」
「うん!」
それで出久はメリッサから託されたフルガントレットを起動して、一気に飯田とともに駆ける。
30パーセントの力を開放して出久はスマッシュを放った。吹き飛ばされていく警備マシンたち。
「(よし! 痛くない!)」
メリッサには感謝しかない出久はなんとか上鳴の救出を成功しながらも、地面にイヤホンジャックを刺していた耳郎に飯田が叫ぶ。
「耳郎くん! 警備マシンは?」
「左から来る!」
「それでは右から行こう!」
上鳴を背負う飯田に続く一同。
そんな中で、
「デクちゃん、なんかいつもよりすごい威力だして
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