暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第74話:Iris
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すDNAプログラムが消失し、多くのレプリロイドが機能停止したこの奇怪な事件が起きた当時、アイリスは研修生としてハンターベースに勤務していた。
この事件の調査をエックスとゼロ、ルインが担当することになり、何故かアイリスは3人のオペレーターに任命された。
そして見事に事件を解決し、アイリスはこの功績を称えられ、あっという間にアイリスは正式オペレーターとなった。
と言っても、ここ数ヶ月軍隊であるレプリフォースが出動するようなとりわけ大きな事件も無かったため、正式任務自体はかなり遅れてしまったのだが。
「あの事件はゼロ達が頑張ったから解決したんだけどな……」
事件解決後、直ぐにレプリフォースに連れ戻されてしまったアイリスはあれ以来、3人とは全く会っていない。
噂によれば、エックス達は上層部から労いの言葉を受けただけらしい。
自分はレプリフォースの就任や新しいアーマーを授かったというのに。
まあ本人達は全く気にしてはいないらしいが…。
「何だか自分だけ得した気分だわ…」
自分は安全な場所でオペレートをしていただけだというのに最大の功労者である彼らは労いの言葉だけ、何だか罪悪感が沸いて来た。
部屋に戻る最中、聞き覚えのある話し声が聞こえてきた。
「嫌だわ…レプリロイドが幻聴なんて……」
「何が幻聴?」
「ルイン!?どうしてここに!?」
目を見開きながらルインの方を見遣るアイリス。
何で彼女がレプリフォースに?
「私だけじゃないよ。エックスやゼロも一緒だよ」
確かにルインの後ろを見遣ればエックスとゼロもいた。
「どうしてもお前に言っておきたいことがあったからな。だからここに来たんだ」
「え?」
「レプリフォース正式就任、おめでとうアイリス」
「え?……え……え……?」
慌てふためくアイリスに、ルインはあくまでマイペースに続けた。
「本当はもっと早くに言ってやりたかったんだけど、仕事が終わんなくて遅れちゃった。ごめん」
「そっ、そんな、全然気にしないで……!!お祝いしてくれただけでも嬉しいから……」
謝罪する親友に両手を振ってアイリスは返した。
「それからこれはアイリスの就任祝いだ。受け取れ」
ゼロからぶっきらぼうにアイリスに小さな箱が差し出された。
「え?いいの?」
「勿論だよ。君のために買ったんだ。特にゼロやルインなんか必死に考えたんだよ?」
「余計なことを言うなエックス」
苦虫を潰したような表情を浮かべるゼロにエックスは笑みを浮かべた。
アイリスはリボンを解き、包装紙を丁寧に外して、白い蓋を開ける。
中には、ロケットペンダントが入っており、チャームを開くとエックス、ル
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