31桜陣営追加
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カレーとは告げず、イリヤの家の者が作成した普通のカレーのように振る舞い、既に温めてある小型の物をカレンにも差し出す。
「あちらは地軸が曲がってしまった冬の世界でな、帰ってきたらこちらは夏で、暑くてかなわんから食欲も落ちる。だからカレーでも食べて発汗しようという訳だ」
魔術の耐性とか薬物耐性に一切関係がない、健全な食料品と香辛料で構成された麻薬カレーなので、悪意の探索を怠ったカレンは、バゼットが平気で食べている合法でも阿片的物質をひと匙口にしてしまった。
「んんんんんんんんんんんんんんっ!」
舌がアジア人より鈍いんじゃないかと思われる、肉を食うのに特化したアングロサクソンとか白人でも、一瞬で味蕾とか脳を破壊されて発狂した。
「おや? どうしたのかな? カレン、ふふふふふふ」
「んほおおおおおおおおおおっ!」
炊事ができないカレン・オルテンシアも、カレーの魔力にレジストできないで胃袋を掌握され、みさくら語で鳴きながらカレー落ちした。
「こ、これは一体? 誰が、どうやって?」
「んん? イリヤの家にあったカレーだが」
「あ、あのホムンクルスの3人が?」
カレンはイリヤの家にいるホムンクルスの3人に、毒入りカレーか変な薬が入った物を食わされ一服盛られたのかと思い始めた。
「いや、これはイリヤの義理の兄、シロー・エミヤが作った物だそうだ」
カレン的データベースで監視記録にも、薬剤耐性があるホムンクルス陣営が胃袋と子袋を掴まれて発情し、「寸胴とカレー粉とスパイスがあれば、私とシローのカンケイは完全になる、ハァハァ」とかホザき始めたのとか、職場の同僚の大河が発狂して、カレー教徒に落ちぶれ果てたのは知っている。
「シローの……」
ここでカレンも、バゼットが既にカレーに脳を汚染され、感染者を増やすためにエミヤカレーを自分に食べさせて入菌し、堕落させるために持ってきたのだと悟った。
「は、図ったな……」
ガルマ様みたいな一言を残し、カレー落ちしてしまったカレン。
この後は他のメス達のように子袋まで掴まれ、胃袋の方にカレーを注入してもらえるなら、どんな恥ずかしいオネダリでもできるカレー女に加工される。
カレー女と言っても、明石家さんまの家にカレーを持ってきて、「さんちゃん寒いの、部屋に入れて」「お金じゃないのよ、さんまちゃん」とか言いながら、ドアの前でクルクル回るカレー女ではない。
こうしてカレン・オルテンシアも、眼鏡の先輩で両手の指の間から銃剣3本出せるロアを追い続けている執行者みたいなカレー信者になり、同僚で教職にある大河から「ペッパー師」というホーリーネームを頂き、ソフトバンクのチャチなロボットみたいな名づけをされてしまった。
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