暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第73話:Counterpart
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戦闘訓練をしますから戦闘員は今すぐトレーニングルームに向かうように」

【了解!!】

ルインが言うと戦闘員達は敬礼し、何事も無かったかのようにトレーニングルームに向かいだした。

「(す、凄い…)」

これにはアイリスも唖然とした。

時々レプリフォースでカーネルの訓練を見学していたことがあり、その時に見た兄の統率力にも驚かされたが、ルインの統率力にも凛とした力強さが感じられた。

「(ルインって凄いんだ…そうよね…あのエックス隊長やゼロさんと対等の人だし…)」

副隊長のルインがこれなら隊長のエックスは…。

「(あれ?)」

そういえばエックスの姿が影も形も見当たらない。
アイリスはディザイアに尋ねる。

「あの…エックス隊長はどちらに?」

「エックス隊長ですか?エックス隊長ならエイリアさんの元でアーマーの機能チェックをしていますよ。上手く行けば更にエックス隊長の戦闘力が高まりますからね。」

「エイリアさん…あの人は科学者レプリロイド…なんですよね?」

「ええ、彼女は高い情報処理能力をケイン氏に買われて有事の際は臨時オペレーターとして配属されます。科学者としても非常に優秀でケイン氏やドップラー氏でも難航したエックス隊長の強化アーマーの復元まで可能とする程です」

「そ、そんな人が…やっぱり精鋭部隊なだけあるんですね…」

ひょっとしたら自分はとんでもない部隊に配属されてしまったのかと不安を抱いた。

そしてハンターベースのトレーニングルームで隊長代理となっているルインの指揮の元、激しい戦闘訓練が始まっていた。

「横の回避ばかり使わないの!!いい加減、縦の回避も覚えて!!ジャンプやローリング、一時停止なり減速なりバックステップでもいいしスライディングでもいい。回避パターンを敵に読まれると戦場では確実に死ぬよ!!」

「は、はい!!」

「ギ、ギブアップ…」

「そこ!!」

「は、はい!!」

音を上げはじめた隊員にルインの怒声が上がる。

「イレギュラーがそんなこと認めると思う?動きを止めた瞬間に嬲り殺されるよ………死にたくないなら生き残る術を磨いて、君自身の為にもね。」

「わ、分かりました…」

「そしてディザイア、君はもう少し攻撃の手数を増やした方がいい。サーベルの出力に頼っている部分があるからね。サーベルのリーチを活かした連続突きとかも使えるようになって」

「分かりました。」

アイリスは普段のルインからは考えられないくらい厳しい指導に目を見開いていた。

それから1週間が経過し、アイリスはルインから与えられた課題を次々と卒なくこなすと、瞬く間にハンターベースでも一目置かれる存在となった。

しかしこの頃、他の部隊でも
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