第九十六話 都市国家達その一
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でいきますと」
順一が言ってきた。
「そろそろです」
「ミラノとかトリノとかが黙ってないか」
「はい、ヴェネツィアも」
「北の大きな都市国家連中がな」
「おそらくそうした都市国家達がです」
「北を掌握する為の一番の障害だな」
「そうかと。ただしです」
順一は久志に強い声で話した。
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