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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第71話:Genius
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ているルインからすれば、エイリアでも解析出来ない程のプログラムを作り上げることが出来るゲイトの実力が分かるというものだ。
「でも何でゲイトはそんなに高度なプログラムを造るの?」
「僕はね、エックスやゼロ、君のような優れたレプリロイドを造りたいんだ。」
「…今のプログラムでも充分優れたレプリロイドが造れると思うけど」
今見せて貰っているプログラムは、恐らくケインかドップラークラスの科学者でようやく解析出来るレベルだろうに、これ以上となると想像出来ない。
「いや、まだだ。この前ケイン氏に渡したが解析されてしまった。これでは偽物しか造れない。」
「…君はどうしてそんなに上を目指すの?」
普通なら充分過ぎるくらいのプログラムを組めると言うのに何故更に上を目指すのかが、ルインには分からない。
「ああ、エックスやゼロや君のような優れたレプリロイドが沢山造られれば、この世界は更に栄えるはずなんだ。人間やレプリロイドの犠牲も少なくなり、平和の維持にだって貢献出来るはずさ!!」
瞳を輝かせて言うゲイトを見てルインは笑みを浮かべた。
「そっか、頑張ってねゲイト。私はゲイトの夢を応援するよ」
「ああ、ありがとう」
握手を交わす2人をエイリアは微笑みながら見守っていた。
それはまだ、あの悪魔により全てが狂い始める前の、幸せな一時であった。
おまけ
「そう言えばエイリアは何をしていたの?」
ゲイトが部屋から立ち去ったのを見て、ルインはエイリアがこの部屋で何をしていたのかを尋ねる。
「今回のドップラー博士の事件の時にエックスが使っていた強化アーマーの解析よ。エックスから送られたデータが無傷で助かったわ…今はまだ完全に解析出来ていないけれど、もし解析出来ればエックスの力になるはずよ。本人はあまり好まないかもしれないけどね」
「いや、きっとエックスも分かってくれるよ…ただ、もう争いが起こらないのが一番なんだけれど…」
「…そうね……」
2人は外の景色を見つめながら、どうかこれ以上の争いが起こらないことを願った。
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