第三幕その九
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「中華街は全体が商店街って言っていいけれど」
「本来の中国の街はね」
「また違うね」
「やっぱり普通の住宅地とかあって」
「港とかもあって」
「そう、そこが違うからね」
中華街と中国の街はです。
「僕も中華街好きだし馴染めるけれど」
「中国の街そのままか」
「そう言われるとなのね」
「また別の感じで」
「こうした風じゃないのね」
「そうなんだよね、けれど漢字や龍とかを見ていたら」
それだけでとです、神宝は笑顔で言いました。
「それだけで嬉しくなるね。特にね」
「特に。どうしたのかな」
「はい、関帝廟を見ますと」
神宝は今度は大尉に答えました。
「嬉しいですね」
「ああ、関羽さんを祀ってある」
「あれを見ますと」
本当にというのです。
「嬉しくなります」
「神宝は関羽さんが好きなのかな」
「大好きです、強くて立派で学問が出来て」
「そうした人だからだね」
「恰好いいですよね」
「だから好きなんだね」
「そうなんです、ここにも関帝廟ありますよね」
神宝はこのことを尋ねました。
「そうですよね」
「うん、中華街ならね」
この場所ならと答えた大尉でした。
「やっぱりね」
「ありますよね」
「そしてね」
さらにお話する大尉でした。
「実は関羽さんご自身もいるよ」
「えっ、そうなんですか」
「だって関羽さんは中華街の人気者だよ」
「だからですか」
「皆が関羽さんを好きだから」
それ故にというのです。
「その想いがね」
「関羽さんを呼んでくれたんですか」
「そうして赤兎馬に乗って中華街を行き来してるけれど」
オズの国の中のです。
「今はここにいるよ」
「この中華街にですか」
「そうだよ。会いたいかな」
「お願いします」
熱い声で、です。神宝はスマホを見つつオズの国にいる関羽の情報を確認しつつお話してくれる大尉に答えました。
「一度お会いしたいと思っていました」
「お願いします」
「僕達も関羽さんにお会いしたいです」
「本当にお会い出来るなら」
「是非」
ジョージ達四人も同じ意見でした。
「一体どんな方なのか」
「凄く強くて立派で学問がある人とは知ってますけれど」
「実際にどんな人か」
「お会い出来るなら」
「あれっ、皆も関羽さんを知ってるんだね」
大尉は五人全員の言葉を聞いて言いました。
「そうなんだね」
「三国志は日本でも人気がありますし」
神宝が大尉に答えました。
「それでアメリカにも中華街が多くて」
「関帝廟があるからだね」
「有名だと思います、それに皆日本にいて」
「三国志は知っているから」
「関羽さんのことは」
本当にというのです。
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