第一章
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霊石
北房江と若山茂はこの時房江の神託で日本の美作のある村に入った、だが村に入るとすぐにだtった。
房江は村が大騒ぎになっているのを見て若山に言った。
「これは何かあるな」
「自分の神託やな」
「間違いないな」
確信を以てだ、房江は若山に答えた。
「これは」
「そやな」
「それでや」
房江はさらに言った。
「ちょっと村の人達に話を聞いてな」
「それでやな」
「何で騒ぎになってるか」
「その訳聞こうか」
「まずはそれからや」
こう話してだ、そのうえでだった。
二人は早速村人達に話を聞いた、すると村長である初老の犀人の男山中次郎左衛門が旅の冒険者と身分を隠している二人に答えた。
「実は村の社が壊されたんだよ」
「村の?」
「そうなんだよ」
こう言うのだった。
「それで大騒ぎになってるんだよ」
「そうなんかいな」
「朝起きたら急にな」
村の社がというのだ。
「誰がやったか知らないけれどな」
「その社は村を守ってくれるか」
「そう言われている大事なものでな」
「いや、わしもな」
今度は蛙人の神主が出て来た、服装からその社の神主だとわかる。
「朝起きていつも通りじゃ」
「社でお仕事しようと思ったらやな」
「日の出と一緒に社に入ろうと思ったら」
その時にというのだ。
「社が壊されていてな」
「あんたが第一発見者やな」
「そうじゃ、あの社はまことにじゃ」
神主も言うことだった。
「この村にとってはな」
「守り神やな」
「その神様の力が宿った霊石を祀っておるが」
「その社が壊されてるから」
「今この有様じゃ」
村が大騒ぎになっているというのだ。
「この通りな」
「そういうことやな」
「早く社を修理せねばな」
「ほなうちも手伝うわ」
房江は神主の言葉に右手を挙げる感じで名乗りを挙げた。
「うち職業大工やしな」
「大工さんか」
「そやで、宮大工も出来るさかい」
「社のこともか」
「出来るさかい」
それでとだ、房江は神主そして村長に笑顔で答えた。
「任せとき」
「随分酷く壊されてるが」
「大丈夫かのう」
「それでもや」
笑顔のままでだ、房江は神主と村長に答えた。
「絶対治すさかい」
「わしも鍛冶屋でな」
若山も二人に話した。
「何か出来る思うし」
「そうか、ではな」
「社の修繕に協力してくれるか」
「是非な」
房江が答えた、そしてだった。
二人は実際に村の社の方に案内されるとすぐにそれぞれの道具を出して修繕にかかった、二人特に房江の社の修繕への手捌きは見事で。
すぐにかかりだした、だが修繕にかかって暫くしてだった。
房江は社の奥にあるものを見付けた、それはというと。
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