暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第66話:Understanding
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も一緒に助かる!お得この上なしじゃ」

立ち上がり、明るい笑顔と共に言われた言葉にドップラーは目を見開く。

「わしも……一緒に……」

「特殊武器はエネルギー切れか!!バスターだけでも凌いでみせる!!」

「私だってまだまだやれるよ!!」

エックスとルインがそれぞれのバスターでショットを連射しながらメカニロイドを破壊していく。

2人がバスターのチャージをしようとした時、メカニロイドは突如停止した。

「「え?」」

「メカニロイドが止まっただと?」

「何じゃと?」

エックス達は目を見開き、メカニロイドを止めたであろうドップラーの方を見遣る。

「………」

「ドップラー…」

ドップラーは無言でパーツを外して内部を見せる。

「中の赤い線だ………」

「え?」

「早く切れ…」

ケインはドップラーの言う通りに赤い配線を切った。

「そうだ……それでいい…もう、ジーロン弾は作動しない……」

そのドップラーの言葉が全員の耳に入り、エックス達は思わず顔を見合わせた。

ジーロン弾の作動が無くなったことで全員が安堵し、エックスはドップラーに歩み寄る。

「………ドップラー……博士……」

「わしのことを…まだ博士……と呼んでくれるのか……わしを………こんな………わしを……」

「まだ立ってはいかんぞい!!」

立ち上がるドップラーを止めようとするケインだが、ドップラーはエックス達の方を向いて口を開いた。

「わしは…わしは生き残って良いのか?人類を苦しめ、同胞を利用して………そして友を悲しませたこのわしが……そんなわしが……やり直すために生き残って良いのか………?」

「………それは……あなたが自分の“心”に従って決めることだ」

「自分の“心”!!そうだな……わしが決めることだな……」

微笑みを浮かべたドップラーに全員が安堵した。

今まで倒してきたイレギュラー達を考えれば、完全にとはいかないが、ハッピーエンドと呼べるだろう。

「後はシグマのボディを破壊すれば全て終わりだね」

そう言った直後、地面が大きく揺れて、突風が起きた。

「何だ!?この地鳴りと突風は?」

「おい、ドップラー。これは何だ!?」

「いや!わしも何が起きたか……」

ドップラーでさえ分からない事態はまだ続き、次は周囲の塔が飛んで行く。

「見てみい!!塔が飛んで行くぞい!!何じゃあ!!……塔が……合体しちょるぞ!!」

塔が一ヶ所に集まり、合体して1つの禍々しい外観の建造物に姿を変えた。

「これが…シグマの城!!」

「うああああ!!」

その時、背後からケインの悲鳴が聞こえてエックス達が振り返る。

「爺!
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