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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第66話:Understanding
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[ミーミー]
ケインの言葉を肯定するようにふよふよと上下するサイバーエルフ。
「ぐっ、生意気な。人間の指図など…」
[ミーーーーッ!!!!]
「な…?」
反論しようとしたドップラーを黙らせるようにサイバーエルフが叫ぶ。
「ふーむ、何となくじゃがこの子の言いたいことが分かるのう。“動くな”と言いたいんじゃな」
「ぐっ…何故だ…」
「う〜〜〜ん?」
「さっきもわしの考えを読み、今もまた…何故人間の貴様にわしの考えが分かる?」
「ふん〜〜〜どっこいしょ。」
一度立ち上がり、位置を変えて再びドップラーの修理を再開する。
「おい、爺。パーツが必要なら言え。今ならパーツが簡単に手に入るからな」
エックスとルインが倒したメカニロイドの残骸を指差すゼロ。
「うむ、すまんのう。さて…お主の質問に対して答えるなら、友達じゃからかの〜〜〜」
「笑わせるな!!貴様の友だったわしはもういない!!」
「まあの〜〜〜昔のお主は人の不幸を楽しみはせんかったものな〜〜〜。と言うことはじゃ、昔のお主の逆と考えればええわけじゃ。お主のことを分かっとれば造作もないことじゃ。それに研究熱心なとこと幼子に対して強く出られんとこも同じじゃなぁ〜〜〜まあ、ここはわしらみたいな年寄りの共通の弱点みたいなもんじゃが」
チラリとサイバーエルフを見遣りながらケインはからかうように言う。
「チッ!!」
言い返せないからか、ドップラーは顔を逸らす。
「パラスティックボム!!」
「エディットバスター!!」
エックスとルインは特殊武器と各アーマーの武器をフル活用してメカニロイドを迎え撃っていた。
「フォッフォッフォッ、エックスの奴…ルインが帰ってきたからか張り切っとるのう…ルインも大分戦闘の勘を取り戻したようじゃな」
「お前と同じだ。無駄なことをやっておるわ」
「あれこそ“若さ”じゃよ。それに無駄かどうかはまだ分からんぞい」
笑いながら言うケイン。
ケインの顔から流れる汗が修理中のドップラーのボディに落ちるとジュッと音を立てて蒸発した。
「…?ジュ?」
音に気付いたドップラーは顔を動かすと自身の修理をしているケインの手の変化に気付いて、その腕を掴んだ。
「こ、これ!何すんじゃい。痛いぞい!!」
「うるさい!!」
掴んだケインの手を見ると、その手は火傷をしていた。
「あちゃ」
「火傷かっ!!そんなに害虫が惜しいか!死にたくないかっ!!」
「当然じゃい!!人類を失いたくない!やりたいことも沢山あるわい!!ようやくまたあの3人が揃ったんじゃ!それなのにそんな簡単に終わらされてはたまらんわい!!それにのぉ、よっと…友
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