艦娘とスイーツと提督と・34
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うな。
「当然のように最初の秘書艦も選べなくてな。用意されていた5人の中で一番多く余っていた『五月雨』が俺に回された」
その頃にはもう五月雨のドジっ娘の噂は先任の提督達の間でも広まっていたらしくてな。五月雨が選ばれる事は少なかったらしい。
「な、なんだか悲しくなってきました……」
「まぁ……ドジな事は俺も否定できんからな、フォローは出来んよ」
実際、俺も痛い目に遭っている。重要書類にお茶をこぼすなんてのは日常茶飯事、転びかけて俺や他の艦娘に激突するなんて一日に何回やらかしたか解らん。酷い時には数字の『4』と漢数字の『千』を読み間違えて、山のように食糧が送られてきた事もあった。
「それでもな、あいつはへこたれずに秘書艦業務を全うしようとしていた。そういう馬鹿みたいに真っ直ぐな所は、お前の良いところだと俺は思うぜ?」
そう言ってくしゃくしゃと頭を撫でてやる。五月雨は照れ臭そうに、エヘヘと頬を赤らめて笑う。
「……ただ、もう少しドジの頻度を減らしてくれると助かる」
「ね、狙ってやってる訳じゃないですよぉ〜っ!」
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