暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica35-Bエレミアの手記〜She's Memory2〜
[4/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、覇王としての武勇を歴史に刻んで・・・」

「平定間近にかつての敵対国、イリュリアの騎士団長だったグレゴール・ベッケンバウワーによって討たれた・・・」

リッドの書き残した手記はそこで終わりを迎えていました。リッドがその後、アウストラシアから出てどういう風に生きていたのかは判りません。ただ、どうか幸ある人生を歩んでいてほしいと願うばかりです。

「これがリッドがシュトゥラへ戻らなかった理由だったのですね・・・」

「オリヴィエもミアも、そしてクラウスも、カイラ(わたし)を見捨てたわけじゃなかったんだ・・・」

こうしてエレミアの手記を探す冒険は終わりました。それぞれに思うことは多々ありますが、「壊れた書庫や脱がされた服はどうすれば・・・?」という問題が。それに加え、「ウチらの体を元に戻してほしいんやけど」とジークさんが、ファビアさんの肩に手を置いてにっこり。

「あ・・・うん」

体を小さくされているヴィヴィオさんとジークさん、それにヴィクターさんと番長さんが光に包まれ、そして治まるとその体の大きさが元に戻っていました。次の問題は書庫の修復なのですが・・・。

「一件落着みたいやね」

「みんな無事でよかった」

「お母さん!」「フェイトママ!」

このホールの入り口より女性の声が。振り向けばヴィヴィオさんのお母様のお1人であるフェイトさん、フォルセティさんのお母様であるはやてさんが、防護服姿でいらっしゃいました。さらに「あ、私たちの服ですかソレ・・・!」ミカヤさんが、フェイトさんが抱きかかえている私たちの服を指差しました

「うん、そうだよ。でもビックリしたよ、書庫に入ったら服が辺りに浮いていたから」

「フォルセティ。女の子の着替えや、席を外してな」

「あ、うん!」

フォルセティさんがホールの外にある廊下まで移動し、服を剥ぎ取られていた私たちは防護服を解除。フェイトさんから手渡された服へと着替える。そのような中、「さてと。ファビア・クロゼルグ」と、はやてさんがエレミアの手記を読み直している彼女に近寄りました。

「私は海上警備部所属の八神はやてや。んでな、一応、あなたのした事は違法なんよ。窃視に盗聴に、今回の1件も含めてな」

「っ・・・!」

ビクッと肩を跳ねさせたファビアさん。はやてさんは肩を竦めた後、私たちをぐるりと見渡しました。

「残念やけど補導は確定でな。ちょこっと話を聞かせてもらうことになる。で、被害届を出されたら逮捕になるわけやけど・・・」

ファビアさんが「うぅ・・・」萎縮してしまったところで私は「あの! 被害届、出しません!」と挙手した。そんな私に続いてヴィヴィオさん達、ジークさん達も被害届を出さないと言ってくれました。

「そうゆうことみたいや
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ