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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百十九話 自由惑星同盟の力は底知れません。
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かあれば自ら乗り出すという条件付きで。
『卿らのなすところ、私としても付け加えるものはない。が、過度に叱責し必要以上に委縮せしめることのないように。』
『御意。』
ラインハルトの姿が消えると、3提督は顔を見合わせた。
「俺としては敵の襲撃を撃退したことは意味のあることと思っている。例のシャロンとかいう正体不明の化け物の圧を前にして逃亡四散しなかったことは評価していいだろう。」
ミッターマイヤーが言う。
「俺もそう思うが、他人の戦闘担当宙域を侵害することは言語道断だな。」
「同感だ。卿にしては珍しく率直な物言いだな。」
「あの程度は言わなければ効き目がないからな。だが、キルヒアイス提督もそうではないか?」
二人の視線は赤毛の青年に向かう。青年提督は少し恥ずかしそうに微笑んだ。
「私としても、看過できない問題でしたから。ですが、諸提督の軋轢は一つの良い点を生んだのではないかと思います。それはラインハルト様もおっしゃっておいでのことでした。」
ラインハルトは先ほどの言葉以上のものを言わなかったが、諸提督の軋轢は一つの意味でプラスの作用をもたらしたと考えていた。すなわち、シャロンの攻撃に対して必要以上に委縮することを防いだという点である。
その点を話すと、ミッターマイヤー、ロイエンタールの両提督はうなずきつつも、なお注意を払うように気を付けるべきだと意見を述べた。
「しかし一つの初戦を勝ちに持って行けたのは良しとするべきか。幸先が良くて悪いという事はないからな。」
ミッターマイヤーはこう結んだものの、3提督とも楽観しているわけではなかった。先の戦いはほんの小手調べ、前哨戦である。この程度で揺らぐほど自由惑星同盟の力が小さいと評価しているわけではなかったし、むしろその逆であった。
自由惑星同盟の力は底知れぬ、と。
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