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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百十九話 自由惑星同盟の力は底知れません。
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取ったイルーナは、
「全艦隊は直ちに戦闘態勢に移行。最大態勢で迎撃に徹し、プランCに基づく防御陣形を展開。武器弾薬の消耗よりも敵を倒すことを最優先に。」
それだけ言うと、諸提督は一斉にそれぞれの艦隊に赴くべく散っていった。イルーナは通信機を離し、
「バーバラ。あなたは艦隊に戻って正面の敵を迎撃しなさい。戦線を維持し、左右両翼の敵を撃破した味方が挟撃するまで持ちこたえること。」
「わかりました!!」
かけ去っていくバーバラと対照的にイルーナは落ち着いた足取りでラインハルトに報告をするために彼の部屋に向かった。
艦隊戦であれば、帝国軍将帥たちは後れを取るはずがない。ビッテンフェルト艦隊とバーバラ艦隊が苦戦したといっても、それは敵の出方が意表を突いたものだったからだ。
この重厚な布陣であれば、敵を迎撃するに手間取らないだろう。
イルーナはそう思っていた。
* * * * *
バイエルライン艦隊――。
旗艦ニュルンベルク――。
艦橋において慌ただしい動きが始まっていた。士官、下士官は兵士を叱咤して所定の位置につかせ、オペレーターはすぐに索敵を開始し、通信士官は指揮官の命令を速やかに伝えるべく通信を良好に保ち、そしてバイエルラインは艦橋にあって艦隊を戦闘態勢に移行させつつあった。
「全軍戦闘配備!!」
「第一級戦闘態勢!!」
「前衛!!IFU−124地点に展開し、敵を迎え撃て!!」
矢継ぎ早に下される命令のさ中も、前方に早くも光球が明滅するのが見えた。それがバイエルライン艦隊の本隊周辺部に殺到するまでさほど時を要さなかった。いや、早すぎるのではないかとバイエルラインが思ったほどだった。
「前衛部隊、突破されました!!」
「何!?」
バイエルラインはうろたえた。敵はモーセが海を割るようにして迫ってくる。まっすぐにこちらを目指して進んでくる。
「うろたえるな!!各艦狙いを絞れ!!敵の進撃速度と進路を特定し、一点集中砲火を浴びせるのだ、急げ!!」
各艦が間断なく敵にエネルギーの驟雨を浴びせる中、オペレーターたちは必死に計算を行い、敵の進路と速度を予測した。時を移さず伝えられた情報にバイエルラインは大きくうなずくと、タイミングを計って一声吼えるように叫んだ。
「撃て!!」
号令一下、振り下ろされた手と共に数十万のエネルギーの槍が放たれ、敵に突き刺さった。次々と爆沈していく僚艦をかいくぐり、踏み越え敵は迫ってくる。再び振り下ろされる手、投擲されるエネルギー!!そして、三度!!!
「何故だ?!何故奴らの勢いは止まらない!?」
バイエルラインはうろたえた。これほどの損害を出しても、敵は屍を踏み越え踏み越え迫ってくる。このままではニュルンベルクごと体当
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