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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百十九話 自由惑星同盟の力は底知れません。
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へのプレリュードだとしたら?
(今からでも遅くはない、か・・・・・。いいえ、遅かったとしても、まだ間に合わせる。取り返して見せる。勝ち筋への光を・・・・。)
イルーナは顔を上げた。
(以前、ラインハルト・・・いえ、ローエングラム公に言われたことがあったわ。私は独りで背負い込みすぎると。それこそがローエングラム陣営の補佐役としての私の務めだと思っていた。でも、それは間違っていた。それは周りの人をないがしろにすることだったのだわ・・・。・・・・これでは同じだといわれても仕方がないわね。)
何が同じと感じたのかは彼女のみが知ることだった。
「ロイエンタール提督、そして皆さん、おっしゃる通りだと思いました。・・・今更ながらこのようなことを言い出せる義理ではないのかもしれませんが、もう一度私を信じ・・・いえ、ローエングラム公を輔弼していただければと思います。」
その時、あわただしい足音がした。一同振り返ると、赤い長い髪の女性が駆けてくるのが見えた。表面上は表情は変わらないが、息が上がっている。珍しい事だと思いながら、一方でイルーナは早くも異常事態が到来したのを感じ取っていた。
「前線に動きがありました。」
レイン・フェリルが報告してきたのである。
* * * * *
提督たちが自らの艦隊に駆け足で戻っていく間にもイルーナはぐずぐずしていなかった。
「レイン・フェリル、あなたはブリュンヒルトの艦橋に行き、私とラインハルトが戻るまで全軍の統率をしてちょうだい。」
「了解です。」
「状況は?」
レイン・フェリルがかけ去る背中を見ず、イルーナはすぐに次に取り掛かる。イルーナのそばにいたバーバラは直ちにオペレーターに問い合わせた。艦橋に戻るよりもその方が早いのだ。
『前線展開のディッケル艦隊とバイエルライン艦隊に、2時方向から出現した敵が襲い掛かった模様!!2艦隊共に現在応戦中!!』
「2時方向!?まだ回廊出口に到達もしていないというのに、一体どういうこと!?」
思わず叫ぶバーバラを制してイルーナが自ら通信機を取った。
「敵の戦力は?」
『数、およそ2万――待ってください!!あらたに十時方向より敵出現!!数およそ2万!!さらに俯角58度12時方向より敵出現!!数、およそ2万!!』
「6万隻?やけに中途半端な数ね。」
「我が軍の数分の一とはいえ、油断は禁物よ。」
イルーナはバーバラを窘めた。回廊出口付近の哨戒網をどうやって潜り抜けたのかは謎であるが、あるいはすでに潜伏していたのか、ともかく敵は先手を取ったこととなる。
「では、参謀総長閣下。我々に対する指示を。」
一言短く言ったロイエンタールだったが、その瞳からは冷笑の色は消えていた。その無言の思いを受け
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