暁 〜小説投稿サイト〜
ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百十九話 自由惑星同盟の力は底知れません。
[2/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
見て取れた。
「あの方々はどこか自分たちだけの世界を作っているような気がしてならないのです。」
「えっ?」
意外な発言にバーバラは耳を疑った。
「でも、原作のラインハルトの轍を踏まないと主席聖将もランディール閣下もそう思われているはず。そうじゃない?」
「ですがこれだけの大規模な侵攻です。それに自由惑星同盟にいるシャロンと決着をつけるという大事な戦い。本来であれば、転生者である私たちにも構想等の相談があってしかるべきではないですか?」
「・・・・・・・・。」
「フィオーナさんもそれを感じ取っていたからこそ、元気がなかったのだと思います。」
「・・・・・・・・。」
「口には出しませんが、それは他の提督方も感じているところではないでしょうか?」
バーバラは何も言い返せなかった。レイン・フェリルの言う通りなのだ。このところ主席聖将は物事をほぼ自身の構想で進めてきている。それはラインハルトですら従う事から見ても、正しいのだろうが、感情の処理とはまた別次元の問題なのだ。人は正しい論理だからといってその通りに動くとは限らない。
「主席聖将はここまで強力に推し進めてこられた。それはそうしなければ覇権を手中に収めることはできなかったし、ラインハルトを想っての事だという事は私たちも理解している。けれど・・・・。それが本当に正しかったのかな。」
バーバラの独り言を聞いていたレイン・フェリルはうなずいた。
「それをどう思っていらっしゃるか・・・・一度話合いの時間を設ける必要があります。提督方とも。」
二人は首座の方向を見た。会議の喧騒をよそに、ラインハルトと話しているイルーナの表情は暗かった。
* * * * *
自由惑星同盟フェザーン方面総軍艦隊総旗艦ヴァルファルレ――。
薄暗い通信室で、アンジェはシャロンからの通信に応えていた。
『帝国軍はどうしているかしら?』
「いったんわが軍と交戦をしたものの、回廊出口付近で進軍を停止しています。」
『少し薬が効きすぎたようね。』
シャロンが微笑を浮かべる。熱狂的な信徒をあてがったことが面白くて仕方がないようだ。
『アンジェ、プランVNを発動。適当にあしらって徐々に例の指定ポイントに誘い込むようにしなさい。艦隊の運用は任せるわ。いくら死人が出てもいい。それだからこそ、敢えて移動要塞をフェザーン回廊に設置しなかったのだから。それに、増援は無限と言っていいほどにあるわ。』
「はい。」
アンジェは無表情にうなずく。シャロンの意に背く発言はもはや許さないし、アンジェ自身も自由惑星同盟の人間を使い捨ての備品程度にしか思っていなかった。後方では日夜新しい艦艇が生み出されているし、それに乗り込む人間の訓練も日夜行われている。それこそ老若男女問わ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ