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翠碧色の虹
第四十三幕:たいせつななつの虹
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 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

心桜「よし、んじゃ、本日のメインと参りますか!」
時崎「あ、じゃ俺、マイパッド持ってくるよ!」
心桜「ここで、確認するの?」
時崎「今、ちょっと部屋が散らかってるから」
心桜「了解っ!」

部屋はざっと片付けていたけど、天美さんや高月さんにも「七夏ちゃんへのアルバム」の事は秘密にしておく方がいいかなと思った。天美さんも高月さんも方向性は違うけど妙に鋭い所があるから、この二人が俺の部屋に居ると、七夏ちゃんへのアルバムの事を知られてしまう可能性が高い。マイパットと付箋と筆記用具を持って、1階の居間へと急ぐ。

時崎「お待たせ! この前と同じ要領でお願いするよ」
心桜「どれどれ〜おぉっ! 笹夜先輩!」
笹夜「何かしら?」
心桜「これ見て! 笹夜先輩!」
笹夜「まあ♪ 時崎さん♪」
時崎「え!? って、うわっ!」
七夏「笹夜先輩☆ 素敵です☆」
時崎「これは・・・その・・・」

高月さんの事を考えながら、アルバムを眺めていた状態・・・高月さんを表示した状態でマイパッドの時は止まっていたようだ。前にもこんな事があって、その時は七夏ちゃんだったな・・・反省。

心桜「その・・・何?」
時崎「た、高月さんが先に来ると思ってたから、最初にコメント貰おうかなって・・・ごめん」
心桜「あははっ! 素直で正直が一番だよ!」
笹夜「理由はどうであれ、私は嬉しいです♪」
心桜「だってさ! 良かったね! お兄さん!」
時崎「はは・・・」
心桜「もし、笹夜先輩がお兄さんの事をお気にじゃなかったら、今ので引かれると思うよ!」
笹夜「確かに、今ので惹かれました♪」
心桜「さ、笹夜先輩!?」
笹夜「何かしら?」
心桜「ひ、引かれるの意味が・・・よし! ここはこう・・・と!」

天美さんは付箋に何かを書き上げ、それを七夏ちゃんが読み上げる。

七夏「えっと、笹夜先輩は惹かれて、お兄さんは引かれました?」
時崎「いや、決してそんな事は、俺『も』で、お願いするよ」
笹夜「〜♪」

三人は、マイパッド内のアルバムを眺めながら、思い出も楽しんでいるようで、時々、高月さんが軌道修正をしてくれている。

七夏「あっ☆ 笹夜先輩のピアノ演奏☆」
心桜「この場面もう一度、聴きたいなぁ」
笹夜「時崎さんが、録画してくださってます♪」
心桜「そうなんだ。お兄さん!」
時崎「天美さん、どうしたの?」
心桜「このアルバムって、動画は埋め込めないの?」
時崎「動画?」
心桜「せっかくデジタルのアルバムなんだから、写真の一部が動画みたいに動き出したら楽しくないかなって」
時崎「なるほど、ライブフォトっていう種類かな?」
心桜「そうそう! それそれ!」
時崎「これは、製本にも対応させる為のデ
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