第四十三幕:たいせつななつの虹
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寄せて、七夏ちゃんへのアルバムを目に付かない所へしまう。
時崎「七夏ちゃん、お待たせ! どうぞ!」
七夏「はい☆ お邪魔します☆」
時崎「分からない所あった?」
七夏「え!?」
時崎「宿題」
七夏「えっと、宿題はあと少しで今日の分は終わります。少し休憩です☆」
時崎「お疲れさま!」
七夏「今日の午後から、ここちゃーと笹夜先輩が来てくれる事になりました☆」
時崎「ありがとう! 2人とも大丈夫みたいで良かったよ!」
七夏「はい☆ あ、ここちゃーは、少し遅れるかもって話してました」
時崎「了解! それまでに、準備・・・と言うか、部屋を片付けておくよ」
七夏「くすっ☆ 私も、それまでに宿題を済ませておきます☆」
時崎「ああ」
七夏「では、失礼いたします☆」
七夏ちゃんが部屋を出てから気付いたけど、今朝よりも言葉遣いが丁寧寄りになっていた。俺の良く知っている普段の七夏ちゃんの言葉遣いだけど何かあったのかな? もう一度、少しくだけた七夏ちゃんの可愛く元気な言葉を聞きたいと思ってしまう。
アルバム作りを再開しながら、部屋の片付けも行う。
マイパッドで、凪咲さんへのアルバムのデータを開き、眺めてゆくと−−−
時崎「高月さん・・・」
マイパッドに高月さんが映った時、あの時の出来事が蘇ってくる。高月さんと自然にお話し出来るように心を引き締める。七夏ちゃんと高月さんは、いつもどおりにお話しが出来ているみたいだから、俺だけの問題なのか、或いは高月さんがどのように思ってくれているかだ。
マイパッド内の高月さんの写真を、順番に眺めてしまう。写真でも充分に伝わってくる魅力的な少女だと思うけど、高月さん本人の事をある程度知っているから、仕草や声まで蘇ってくる。こんな魅力的な高月さんから好意を抱いて貰えるなんて未だに信じられない。だから、自然にお話しと言うよりも、高月さんの心を大切に考えなければならない。
思う事は沢山あるけど、手も動かさなければ・・・俺は再び、七夏ちゃんへのアルバム作りを再開した。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
凪咲さんへアルバムの事を伝えようと思い、部屋を片付けて一階へ降りる。
凪咲「まあ! もうすぐ完成なの?」
時崎「はい。今日、みんなでまとめて、写真屋さんへ製本依頼を行う予定です!」
凪咲「ありがとうございます! 楽しみにしています!」
時崎「かなり遅くなってしまって、すみません」
凪咲「いいのよ。それだけ沢山の思い出が出来たのではないかしら?」
時崎「はい!」
俺は凪咲さんに、この街を発つ予定日を告げた。
凪咲「・・・そう・・・柚樹君が居なくなると、寂しくなるわね」
時崎「ありがとうございます」
凪咲「七夏には話したのかしら?」
時崎「これから話すつもりで
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