第四十三幕:たいせつななつの虹
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んに見せた。
時崎「これ、いいかな?」
七夏「はい☆」
時崎「ありがとう! やっぱり、さっきのもお願いしていいかな?」
七夏「くすっ☆」
七夏ちゃんは、さっきと同じ機会をくれた。感謝しつつ、大切に撮影する。
時崎「ありがとう!」
七夏「はい☆ 柚樹さん、朝食出来てます☆」
時崎「七夏ちゃんも一緒に!」
七夏「はい☆ ありがとです☆」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
七夏ちゃんと一緒に頂く朝食・・・いつもの日常のように思えたけど、これもあとどのくらいなのだろうか? 楽しそうな七夏ちゃんを見ていると、この街を発つ日を話す事を躊躇ってしまう。
七夏「? どうしたの? 柚樹さん?」
時崎「え!? あ、ごめん。考え事」
七夏「くすっ☆」
七夏ちゃんは、それ以上の事を訊いてこない。これは、これから先も変わらないのかも知れない・・・いや、もっと七夏ちゃんと仲良くなれば、気軽に訊いてきてくれるのかも知れないな。
時崎「この玉子焼き、七夏ちゃんが作ってくれたんだよね!」
七夏「はい☆ どおして分かったの?」
時崎「俺の好きな味付けになってるから!」
七夏「くすっ☆ ありがとです☆」
時崎「こちらこそ!」
七夏ちゃんは俺の事をよく知ってくれていて、俺もそんな七夏ちゃんの心を、少しは分かっているつもりだけど、分からない事も多くある・・・それらは、分からないままになってしまうのだろうか?
七夏「柚樹さんは、この後もアルバム作りですか?」
時崎「ああ、何か手伝える事があれば話して!」
七夏「ありがとです☆ えっと今日、午後からお時間ありますか?」
時崎「大丈夫!」
七夏「ここちゃーと、笹夜先輩に連絡しようかなって思って☆」
時崎「え!?」
七夏ちゃんと海へお出掛けする話しがあったから、その事だと思ってた。
七夏「えっと、大丈夫かな?」
時崎「あ、ああ! もちろん!」
七夏「アルバムのお手伝いのお願いです☆」
時崎「ありがとう! 助かるよ!」
七夏「はい☆」
朝食を済ませ、七夏ちゃんは宿題、俺はアルバム作り・・・これもいつもの事だけど、凪咲さんへのアルバムは、ほぼまとまっている。後は七夏ちゃん、天美さん、高月さんからメッセージや意見を貰えば完成するだろう。この後に撮影した写真は、追加出来る場所を用意してあるから、なんとかなるはず。
もうひとつ、七夏ちゃんへのアルバム作りがある。今まで、考えてきた事をまとめあげながら作業を進める。「飛び出す絵本」のように変化のあるアルバムを作っていると、机の上は自然と材料が広がってゆく。
扉から音がした。
七夏「柚樹さん☆ 居ますか?」
時崎「七夏ちゃん! ちょ、ちょっと待って!」
俺は机の上に広がっていた材料を端に
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